歴と自然

【七十二候】蒙霧升降(ふかき きり まとう)と柳鼠(やなぎねず)の季節

※このブログ記事でご紹介しているタロットカードの意味や解釈は、筆者自身の経験と直感に基づくものです。また、本ページ掲載のイラストはAI生成ツールにより作成したオリジナル作品です。
はちみつ
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【二十四節気・立秋】
七十二候の第三十六候は、「蒙霧升降(ふかき きり まとう)」です。

朝夕の空気に少しずつ涼しさが加わり、山や森、水辺などに深い霧が立ちこめる頃を表しています。
真夏の強い日差しに包まれていた景色も、霧の中では輪郭がやわらぎ、どこか静かな表情を見せてくれます。

この季節に合わせたい日本の伝統色は、柳鼠(やなぎねず)です。
柳の葉の緑に灰色を重ねたような、穏やかな色。
霧の向こうに霞む初秋の木々を思わせる色です。

【七十二候】蒙霧升降とはどんな季節? 8月17日~8月22日頃

【七十二候】蒙霧升降(ふかき きり まとう)は、【二十四節気】立秋の末候にあたります。

「蒙霧」は、あたりを覆う深い霧。
「升降」は、霧が立ちのぼったり、低くたちこめたりする様子を表しています。

8月も半ばを過ぎる頃になると、日中にはまだ厳しい暑さが残っていても、朝夕の空気には少しずつ変化が現れます。
特に山間部や水辺では、朝の冷えた空気によって霧が生まれ、木々や山々を白く包むことがあります。
いつもの山や森も、霧に包まれると遠くの景色が淡く霞み、まるで水墨画のような静かな世界へと姿を変えます。
そんな自然の変化から秋の訪れを感じ取った昔の人々の感性が、「蒙霧升降」という美しい言葉に残されています。

霧が生まれる朝

霧は、空気中に含まれている水蒸気が冷やされ、小さな水滴となって空気中を漂うことで生まれます。
晴れた日の夜から明け方にかけて地面の熱が逃げると、地面近くの空気も冷えていきます。
そこに十分な湿り気があると、朝霧が現れることがあります。
霧の粒はとても小さく、空中を漂いながら光を散らします。
そのため、遠くの山や木々は輪郭がやわらぎ、色も淡く見えます。

蒙霧升降の景色には、空気そのものが目に見えるような美しさがあります。

柳鼠が映す霧の向こうの緑

柳鼠(やなぎねず)色は、柳の葉を思わせる緑に、灰色を含ませたような日本の伝統色です。

鮮やかな若葉の緑とも、夏の深い緑とも違う、静かで落ち着いた色合いを持っています。

霧の朝、少し離れた場所にある木々を眺めると、緑色が霧の白と混ざり合い、灰みを帯びて見えることがあります。
その色合いは、まさに柳鼠色を思わせます。
春から夏へ向かう頃の緑には、生命が伸びていくような勢いがあります。

【二十四節気】立秋を過ぎた頃の緑には、十分に育った葉の落ち着きが感じられます。
柳鼠は、そんな夏の緑から秋の緑へ移りゆく途中の色として、この季節によく似合います。

【二十四節気】立秋の三つの候を振り返ると

【二十四節気】立秋は、三つの七十二候に分かれています。

涼風至(すずかぜ いたる)では、暑さの中を吹き抜ける涼しい風に秋の始まりを感じました。
寒蝉鳴(ひぐらし なく)では、夕暮れに響くヒグラシの声が、夏の終わりを知らせてくれました。
そして蒙霧升降(ふかき きり まとう)では、朝の霧が木々や山を静かに包みます。

風、音、そして霧。

目に見えるもの、耳に聞こえるもの、肌で感じるものを通して、自然は少しずつ秋へ向かっています。
暦を知っていると、そんな小さな季節の変化にも気づきやすくなりますね。

【七十二候】蒙霧升降の季節を心地よく過ごす

8月後半は、夏の疲れが少しずつ現れやすい頃です。
日中の暑さに合わせて冷房や冷たい飲み物を取り入れながら、朝夕の気温にも目を向けて過ごしたいですね。
朝の空気が心地よい日は、窓を開けて外の風を感じたり、庭やベランダの植物を眺めたりするのもおすすめです。
遠くの景色が少し霞んでいたり、葉に細かな露が付いていたり。
身近なところにも、秋へ向かう小さな変化が見つかるかもしれません。

【七十二候】蒙霧升降におすすめのハーブ

レモングラス

夏の暑さが残る時期にうれしい、爽やかな香りのハーブです。
すっきりとした香りは、湿気を感じる朝にもよく似合います。
温かいハーブティーにすると、少しずつ朝夕が涼しくなる季節にも楽しめます。

レモンバーム

やさしいレモン調の香りを持つレモンバーム。
夏の疲れを感じる頃に、ゆっくりお茶を飲みながら過ごす時間におすすめです。
窓の外の朝の景色を眺めながら味わう一杯にもよく似合います。

【七十二候】蒙霧升降におすすめのアロマ

サイプレス精油

森を思わせる、すっきりとした落ち着きのある香りです。
霧に包まれた静かな森のイメージともよく重なります。
朝の気分を整えたいときや、森林を感じる香りを楽しみたいときにおすすめです。

フランキンセンス精油

深く穏やかな香りを持つフランキンセンス。
霧の朝のような静かな時間に、ゆっくり香りを楽しみたい精油です。
一日の始まりに深呼吸をしながら香らせると、落ち着いた時間をつくることができます。

おわりに

【七十二候】蒙霧升降(ふかき きり まとう)は、朝の霧の中に秋の気配を感じる季節です。
霧に包まれた森では、木々の緑も遠くの山も、いつもより淡く静かな色に見えます。

そんな景色に重ねたいのが、柳鼠
緑に灰色を含んだ穏やかな色は、霧の向こうに霞む木々や、夏から秋へ移りゆく自然の表情を思わせます。

涼しい風、ヒグラシの声、そして朝の霧。
立秋の三つの七十二候をたどってみると、厳しい暑さの中でも、自然は少しずつ次の季節へ向かっていることがわかります。

朝の空気にふと涼しさを感じたら、少し遠くの景色にも目を向けてみませんか。
そこには、暦が伝えてきた小さな秋が見つかるかもしれません。


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