人と関わっていると、ほんの少しの言葉の行き違いで不安になったり、相手を傷つけてしまったりすることがあります。
きっと誰にでも、一度はあるのではないでしょうか。
最近、私自身もそんな出来事がありました。
何気なく話した言葉が人づてに伝わり、結果として相手を不安にさせてしまったのです。
もちろん悪意はありませんでした。
だけど、「そんなつもりじゃなかった」だけでは済まないのが、人との関係の難しさなのだと思います。
私はすぐに事情を説明し、お詫びをしました。
相手の方も理解してくださり、大きな問題にはなりませんでした。
それでも、その後しばらく心が落ち着きませんでした。
「嫌な思いをさせてしまった」
「まだ怒っているかな」
「距離を置かれてしまうかな」
返事が少し来ないだけで、頭の中で色々な想像が広がってしまう。
そんな時、改めて思ったんです。
“タロットをやっていて良かった”
と。
私は普段、毎朝タロットを1枚引いています。
特別に「これを占いたい」という問いを立てる日もありますが、普段はもっと静かな感覚です。
カードを切りながら、「今日の私に必要なメッセージをください」と、心の中で思い浮かべながら1枚引く。
その時間は未来を知るためというより、今の自分の心を見つめる時間に近いのかもしれません。
今回も、不安な気持ちを抱えたまま迎えた朝に、いつものようにカードを引きました。
不安の中で引いたカード
最初に引いたのは、《Herbcrafter’s Tarot》のHija of Earth(LINDEN)。
リンデンの枝を編んでいる、若い女性の手が描かれたカードです。

その時、私の中に浮かんだ言葉は、
- ・失敗を糧にして生きていく
- ・まだ私は成熟していない
- ・工夫して編む
というものでした。
人との関わり方って、枝編みに少し似ている気がします。
強く引けば折れてしまう。
ゆるすぎれば形にならない。
順番を間違えると崩れてしまう。
今回の出来事を通して私は、
- ・どこまで話していいのか
- ・誰に、どんな温度で言葉を渡すのか
- ・相手の事情にどこまで踏み込むのか
そんな「人との距離感」を、まだ学んでいる途中なのだと感じました。
返事が来ない時間
その後、相手の方と連絡をし、無事和解。
そして、「一緒にランチでもどうですか?」というお誘いをいただきました。
私はほっとして、改めてお詫びをし、「いつでも大丈夫ですよ」と返事をしました。
だけど、その後しばらく返信が来なかったんです。
忙しいだけかもしれない。
でも、「やっぱり許せない」と、拒否されているのかもしれない。
また、不安が襲いました。
そんな時に浮かんだのが、アドラー心理学の「課題の分離」という考え方でした。
アドラー心理学では、「それは誰の課題なのか」を分けて考えることを大切にします。
例えば今回なら、
- ・事情を説明した
- ・謝った
- ・誠実に向き合った
そこまでは、自分の課題として行った。
でも、
- ・相手がどう感じるか
- ・いつ返事をするか
- ・どんなタイミングで連絡するか
までは、相手自身の課題。
つまり、自分ではコントロールできない部分なんですよね。
だけど不安になっている時ほど、人は相手の気持ちまで抱え込もうとしてしまう。
私もまさに、そんな状態でした。
課題の分離をしないと。
考えていても仕方ないじゃない。
そう思いながら引いたカードが、Madre of Air(MOTHERWORT)でした。
マザーワートが教えてくれたこと

カードを見た瞬間、不思議なくらい自然に「これは、“課題の分離”のカードだ」と思いました。
相手の気持ちまで抱え込もうとしていた私に、“今あなたが握っているものは、本当にあなたの課題?”と問いかけられているような感覚があったんです。
このカードには、マザーワートを束ねる左手と、ボーリンを持つ右手が描かれています。
今にも切ろうとしている。
だけど、まだ切っていない。
その「直前の静けさ」がとても印象的でした。
私は、このカードを見て「今すぐ結論を出さなくていい」というメッセージを受け取りました。
返事が来ない空白を、人は不安で埋めたくなります。
でも実際にはまだ何も決まっていない。
不安になっている時ほど、未来を勝手に想像してしまうものなのかもしれません。
そしてもう一つ心に残ったのが、マザーワートを束ねたことでその奥に少し空が見えていたこと。
散らばった感情を一度まとめ直すことで、視界に余白が生まれる。
そんな感覚がありました。
ハーブやアロマ、そしてタロット
私は普段から、ハーブやアロマにたくさん助けられています。
香りは、張りつめた気持ちをゆるめてくれる。
ハーブティーは、呼吸を深くしてくれる。
それだけでも十分に癒されることがあります。
だけど今回改めて感じたのは、タロットには「言葉にならない感情」を映し出し、言語化してくれる力がある、ということでした。
私は何を怖がっているのか。
なぜこんなに不安なのか。
今、本当はどうしたいのか。
カードを見つめながら言葉にしていくことで、少しずつ気持ちが整理されていく。
頭だけではなく、“腹に落ちる感覚”がある。
今回、本当に、「タロットをやっていて良かった」と思いました。
最後に
その後、無事連絡が取れました。
私は一人で不安を膨らませていただけだったのかもしれません。
人との関係は、本当に繊細です。
ほんの少しの行き違いで、不安になったり傷ついたりする。
だけどそんな時、自分の感情を見失わずにいるために、タロットは静かに寄り添ってくれる存在なのだと感じています。
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