真理を追究する
伝統的な織物がテーブルに敷かれています。土鍋とカップには泡立てた霊薬が入っています。美しい装飾の泡だて器・モリニージョが置かれています。神聖な儀式に欠かせないものです。
この後も霊薬を作るのでしょうか。焙煎されたカカオ豆、シナモンスティック、唐辛子がすり鉢に盛られています。
右手前には女性の形をした古代の香炉のレプリカ。生のカカオ豆とカカオのさや。その周りにはピンクのサクラソウが散らばっています。
カカオは3000年以上前から食され、それから数世紀後に、マヤ族が神様への捧げものとしてスパイス入りの飲み物を作りました。この聖なる飲み物は、司祭や王によって儀式に使用され代々受け継がれてきました。
現在は手軽な金額でカカオやチョコレートが手に入ります。神様の食べ物で、かつて通貨としての役割も果たしていたカカオが安価で売られているのはなぜでしょう。その裏に森林破壊や児童労働の問題があるのを知っていますか。
カカオは神聖な食べ物です。カカオの歴史、伝統、栽培、利用法、効能を学びましょう。学びから真理を追究しましょう。
カカオの花言葉 『神聖』『親切』
カカオは栄養価が高く、元々薬として用いられていました。神様の捧げものとして、媚薬や香油として使用されていたそうです。このようなことから『神聖』『親切』などの花言葉がついたといわれています。
カカオの効果・効能
カカオは、アオイ科(旧アオギリ科)テオブロマ属の常緑樹で、学名は『Theobroma cacao』。学名の Theobroma はギリシャ語で「神(theos)の食べ物(broma)」を意味します。
カカオノキ、ココアノキとも呼ばれています。
ここではココアの効果・効能を取り上げます。
ココアは、カカオ豆から脂肪分を除いてパウダー状にしたものです。気を補い、動悸や精神不安を解消し、疲労を回復させます。また、むくみや便秘、動脈硬化、高血圧の予防にもおすすめです。
主な作用:精神安定、疲労回復、むくみ
主な栄養素:カリウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、カカオポリフェノール、テオブロミン
効果的な食べ合わせ:ラズベリー(血行促進と腎を補うラズベリーに、きび砂糖とココアを加えて煮て、ペースト状になったら水を加えて温め、ホットドリンクに)
新版 毎日使える薬膳&漢方の食材事典(漢方薬膳研究家 坂口珠未 :著)
対応する精油(エッセンシャルオイル)
カカオは強壮作用があります。強壮作用のある精油はたくさんありますが、ピンクペッパーやブラックペッパーは強壮作用があり、さらに果実の精油ですのでおすすめです。刺激が強いので、希釈したり他の精油とブレンドして、トリートメントなどで取り入れてみましょう。