【七十二候】金盞香 2025年11月17日〜11月21日
冬の気配がぐっと深まるこの時期。
【二十四節気】立冬の末候、【七十二候】金盞香(きんせんかさく)──
“金の盃(さかずき)を思わせる香り”という名を持つ季節です。
金盞花(きんせんか)は、水仙(すいせん)の別名。
凛と冷たい空気の中に、ひっそりと立ち、清らかな香りを放つ花。
寒さの中でも芯の強さを忘れず、静かに咲く姿は、どこか励ましのようでもあります。
季節に重なる伝統色「白磁色(はくじいろ)」
この季節に合わせたい色は、やわらかな青みを含んだ白──
白磁色(はくじいろ)。
白磁色は、光の中に冷気が漂うような、澄んだ美しさを持つ色。
冬の朝の空気や、水仙の白い花弁、冷たい風の透明感をそのまま閉じ込めたような印象があります。
派手さはないけれど、見つめていると心がすっと鎮まり、「静かな強さ」を思い出させてくれる色でもあります。
金盞香(きんせんかさく)とは?
この時期は、季節が冬へ向かって確実に進み、空気が澄み、夜が長くなり、朝は透明な冷たさに包まれ始めます。
そんな環境の中で、水仙がそっと香り始めるのが「金盞香」。
水仙は、雪深い土地でも春を知らせる花として大切にされてきました。
静かに、でも確かに咲くその姿には、昔から“忍耐” “清らかさ” “希望の兆し”といった象徴が重ねられています。
冷たさの中に、やわらかな命の気配が芽生える──
そんな美しい瞬間を表した候です。
体と心を整えるヒント(季節の養生)
寒さが増すことで、体は知らず知らず“こわばり”やすくなります。
気持ちも同じで、冬はふと落ち込みやすかったり、孤独感を感じやすい季節でもあります。
この時期のケアは、
- 温める(特に首・お腹)
- 深く呼吸をする
- 静かな香りをひとつ部屋に置く
この「小さな3つ」で十分です。
冷えを避け、呼吸で心を落ち着かせ、香りで空気を整える。
ほんの短い時間でできるケアですが、日々の安心感がぐっと変わってきます。
季節のハーブとアロマ
金盞香に合う、寒さの中にも凛と立つ香り。
● アロマ:ネロリ(橙の花)
水仙と同じく、清らかで繊細な香り。気持ちのざわつきを和らげ、深い呼吸へ導いてくれます。
● ハーブ:カモミール
心をほぐし、緊張をほどく優しいハーブ。寝る前のカモミールティーは冬の心の守り。
● アロマ:フランキンセンス
深い静けさの香り。冬の朝、窓辺で深呼吸すると胸が軽くなる香りです。
どれも “寒さの中でしなやかに心を支えてくれる” ものばかり。
まとめ
金盞香は、冬の入り口に咲く水仙の香りが季節を告げる時期。
白磁色のような透明な空気のなかで、目立たずとも凛と立つ姿が心に響きます。
寒さが深まる前に、
「温める・整える・香らせる」
という小さなケアを自分にプレゼントして、安心して冬へ向かいましょう。
必要な人に、そっと届きますように。
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