【七十二候】霜始降 2025年10月23日〜10月27日
霜始降(しもはじめてふる)は、朝晩の冷え込みがいっそう強まり、草木に初霜が降り始めるころ。
二十四節気「霜降」の初候にあたります。
夜明け前の空気は透きとおり、地面はひんやりと静まりかえり、
太陽が昇るとともに、霜が淡い光を放ちながら消えていきます。
この時期は、秋の終わりを実感すると同時に、冬の気配が忍び寄る頃。
自然の息づかいが一瞬止まったように感じられる、静寂の美しさがあります。
季節に重なる伝統色「薄花色(うすはないろ)」
霜始降(しもはじめてふる)に重なる色は――「薄花色(うすはないろ)」。
ほんのり青みを帯びた灰色がかった淡い藍色。
夜明け前の空気がまだ冷たさを残しながら、
少しずつ光を受けてやわらかく変化していく――そんな一瞬を映した色です。
冷たさの中に、静かでやさしいぬくもりを秘めた薄花色。
それは、寒さを受け入れながら心を整える、朝の“はじまりの色”でもあります。
霜始降に感じる自然のサイン
霜が降りるというのは、地上の温度が氷点下近くまで下がっているということ。
冷たい空気の中でも、植物や虫たちは冬を迎える準備を始めています。
木々は葉を落とし、地中では根が静かに息を潜め、自然が“休息のモード”に切り替わるタイミング。
私たち人もまた、活動を少しずつゆるめて、「整える」「温める」ことに意識を向ける時期です。
心と体の整え方
寒暖差で体がこわばりやすく、自律神経のバランスを崩しやすい季節。
体の外も中も“冷え”をためないことが大切です。
おすすめのケア
- 起きたら、白湯を一杯飲んで体を目覚めさせる
- 1日1回は“深呼吸”を意識する(特に夜)
- 手首・足首を温め、寝る前に少しストレッチ
おすすめの食材
しょうが・かぼちゃ・れんこん・黒豆・くるみ
→ 巡りをよくして、体の芯から温める。
🌿 季節のハーブとアロマ
ハーブ
- タイム:風邪予防や喉のケアに。温かいスープにも。
- エキナセア:免疫を高め、季節の変わり目に強さを与える。
- マシュマロウ:乾いた喉を潤し、粘膜を守る。
アロマ
- フランキンセンス:呼吸を深め、心を静める。
- マンダリン:冷えた夜に、心を温かく包む香り。
- ジンジャー:体を芯から温め、朝の活力を与える。
霜が降りる朝は、ジンジャーを数滴加えたアロマバスもおすすめ。
湯気とともに香りが広がり、体の奥までぬくもりが戻ってきます。
🍂 ママへのセルフケアのヒント
朝、子どもを送り出すとき、手が冷たくて驚く季節になりましたね。
そんな日は、温かいお茶を淹れて深呼吸。
一日のはじまりに「冷たさ」と「静けさ」を受け入れるだけで、気持ちに余裕が生まれます。
焦らず、急がず。
霜のように繊細で、でも確かに“存在している”あなた自身を感じてください。
まとめ
霜始降は、自然が冬へ向かう最初の一歩。
薄花色の朝の光のように、冷たさの中にも静かなやさしさを見つけていきましょう。
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