内面の美しさに気づく
愛と美の象徴ローズ。ギリシャ神話の女神アフロディーテ(ヴィーナス)が海の泡から生まれた時に一緒に生まれたといわれています。
優雅で美しく儚げな花びらと、自分を守るための棘を持ち、気品のある魅力的な香りを放ちます。
周りは美しいもので溢れています。多産の象徴ローズヒップ、縁起物の象徴ハチの巣、愛の波動を高めるロザリオ。唐辛子は情熱的な三脚巴を形成します。
あなたは今、ローズの世界にいます。このカードを眺めていると、眠っていた感覚がゆっくり刺激され、内面の美しさに気づくでしょう。
内面の美しさ。
例えば、朝日や夕日を綺麗だと感じる心、夫や子供、家族に対する愛情、健康であること。この小さな幸せに気づき、感謝することこそがあなたの中にある美しさです。
忙しいと日々の暮らしに追われて、なかなか意識できないかもしれません。そんな時、寄り添ってくれるのがローズです。
ローズはあなたを温かく包み込み、安らぎを与えます。すると体全体がじんわりと温まって、「今のままの自分でいいんだ」と満たされた気持ちに変わっていくのです。
ローズ(ROSE)の花言葉『気品』『感謝』『やさしさ』『満足』『あたたかい心』
ローズ(ROSE)は、伝統的に愛のハーブの象徴とされます。ギリシアの愛と美、豊穣の女神アフロディテに捧げられたとされ、花言葉『気品』『感謝』『やさしさ』『満足』『あたたかい心』も神話に由来するものが多いようです。
ローズ(ROSE)の効果・効能
ローズは古くから愛されるハーブで、現在2万種以上の品種を持ちます。1867年に作出された品種“ラ・フランス”を境に、その後作出されたものをモダンローズ、それ以前のものをオールドローズと大別しています。ハーブティーとして利用するのは原種を含むオールドローズです。
オールドローズ
特徴・形態:オールドローズとは原種や原種に近い、四季咲きの性質を持たないバラが多い。樹形や性質は様々だが、一季咲きで花つきがよい。
歴史:エピソード:古代エジプトの人々はバラを万能薬と考え、ヒポクラテスはあらゆる産婦人科の病気に使うことを推奨した。同じくディオスコリデスは目や耳の病気、頭痛などにバラを処方したとされる。クレオパトラはアントニウスと初めて会った時、バラの花弁を厚さ20㎝も床に敷き詰めたとか。
利用部位:果実、花
味と香り:甘く繊細な香りでやや苦味がある
料理:花でジャムを作り、菓子や料理にアレンジできる。生でゼリーやサラダなどの飾りにも活用する。
ティー:花のティーは喉の痛み、鼻や気管支の炎症、消化器系の不調や下痢などの効果的。美肌効果があり、便秘の緩和に役立つ。
美容:軟膏は冬のひびやあかぎれなどに効果的。収斂性があり、肌のタイプを問わず美肌効果があり基礎化粧品の原料として、香料としてもよく使われる。
ハーブのすべてがわかる事典(ジャパンハーブソサエティー:著)