二十四節気と七十二候

【七十二候】菊花開(きくのはなひらく)と白橡(しろつるばみ)の季節

※このブログ記事でご紹介しているタロットカードの意味や解釈は、筆者自身の経験と直感に基づくものです。また、本ページ掲載のイラストはAI生成ツールにより作成したオリジナル作品です。

【七十二候】菊花開 2025.10.13~10.17

秋が深まり、朝露が冷たく感じられる頃、庭や野に咲く菊が見ごろを迎えます。
この「菊花開(きくのはなひらく)」は、寒露の次候にあたり、古くから日本の秋を象徴する情景として親しまれてきました。

菊は中国から伝わった花で、長寿や不老不死の象徴とされ、古くは薬草としても用いられていました。
日本でも平安の頃には「重陽の節句(菊の節句)」が定着し、邪気を払い、寿命を延ばす花として大切にされてきた歴史があります。

白橡(しろつるばみ) ― 菊の凛とした美を包む色

この時期の伝統色として選びたいのは「白橡(しろつるばみ)」。
淡い黄褐色にわずかな灰が混ざる、やさしい温もりを帯びた色です。

咲き誇る菊の花の白や黄を包み込むような、落ち着きのあるトーン。
風に揺れる花びらの陰影や、露を含んだ花のしっとりとした姿を静かに映し出します。
華やかさの中に、しなやかな強さと静けさを感じる、まさに秋中盤の色。

菊が教えてくれる、心と体の整え方

菊は“清めと鎮静”の象徴でもあります。
寒露を過ぎ、空気の乾燥が進むこの頃、体も心もゆっくりとクールダウンするタイミングです。

  • 体を冷やさずに、余分な熱を流す
     昼夜の寒暖差で、頭や胸に熱がこもりやすい季節。温かいお茶で“気”を整えましょう。
  • 無理に動かず、静けさを味わう
     秋は「収穫」だけでなく「休息」の季節でもあります。予定を詰めすぎず、空白を楽しむことも養生のひとつ。
  • 睡眠を深く
     早寝早起きで、日のリズムに合わせて体をリセット。夜はスマホを遠ざけ、灯りを落として。

🌿 季節のハーブとアロマの提案

ハーブ

  • ジャーマンカモミール:冷えによる緊張や不安を和らげ、眠りを深くする。
  • レモンバーム:穏やかなリラックス作用で、ストレス緩和に。
  • クリサンセマム(菊花茶):中国では目の疲れやのぼせを鎮めるハーブとして親しまれる。

アロマ

  • ゼラニウム:心のバランスを整え、女性ホルモンの乱れにもやさしく寄り添う。
  • ベルガモット:秋の孤独感をやわらげ、前向きな気分を取り戻す。
  • サイプレス:深い森の香りで心を静め、冷えた季節の呼吸をサポート。

香りと温かさの組み合わせは、秋の心をほぐす最良のケア。
一日の終わりに、菊の花のように“凛としてやさしい自分”を思い出す時間を作ってみてください。

🌼 ママへのセルフケアのヒント

子どもが成長していく中で、ママの役割も少しずつ変化していきます。
そんな変化に不安を感じる時期でも、菊の花のように「今、ここで咲く」ことを意識してみましょう。

完璧を求めず、少し枯れた葉にも美しさを見いだすように。
無理に頑張らず、少しずつ“力を抜く練習”をするのが、この季節のセルフケアです。

🍂 まとめ

菊花開は、秋の深まりを象徴する静かな節気。
白橡のようなやさしい色合いを身につけながら、心と体の内側を少しずつ整える季節です。

外の景色も自分の心も、変わっていくことを恐れずに。
自然のリズムの中で、今の自分を丁寧に抱きしめて過ごしましょう。


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