【二十四節気】霜降(そうこう)とは 2025年10月23日〜11月6日
霜降は、二十四節気の第十八番。
朝晩の冷え込みがぐっと強まり、野や庭の草の葉先に霜が降りるころです。
露が凍りに変わる季節。
自然が少しずつ冬支度を始める、秋の最終章でもあります。
空気は澄み渡り、夜明け前の光が白くやわらかく感じられるころ。
秋の実りを終え、木々が静かに色を落としていく風景には、どこか潔さと穏やかさが共存しています。
季節に重なる伝統色「銀鼠(ぎんねず)」
霜降に重なる色は――「銀鼠(ぎんねず)」。
銀鼠は、わずかに光を含んだ灰色で、冷たい空気の中にもやさしさを残す色です。
霜の降りた朝、草木の上で太陽の光がそっと反射するような、ほんの一瞬の美しさを映しています。
この色には、「光と冷気のあいだにある静けさ」があります。
寒さを拒まず、受け入れてあたためるような柔らかさ。
秋の終わりにふさわしい、凛としたやさしさをもつ色です。
霜降に伴う七十二候
霜降の時期には、次の三つの候が重なります。
どれも冬への橋渡しを感じさせる情景です。
- 初候:霜始降(しもはじめてふる)(10月23日〜27日ごろ)
朝の冷え込みが強まり、初霜が降りるころ。 - 次候:霎時施(こさめときどきふる)(10月28日〜11月1日ごろ)
時おり小雨が降り、空気がいっそう冷たく澄むころ。 - 末候:楓蔦黄(もみじつたきばむ)(11月2日〜6日ごろ)
紅葉や蔦が色づき、山が錦に染まるころ。
霜降は、光と影が入り混じるような美しい時間帯。
自然が少しずつ休息へと入っていく、静かな節目です。
心と体の整え方
この時期は、朝晩の冷え込みが強まり、呼吸器や関節、肌の乾燥が気になる季節。
体の「巡り」を止めないことが大切です。
おすすめの養生:
- ・朝は白湯を飲んで体を内から温める
- ・夜は湯船につかり、手足をよくほぐす
- ・首、手首、足首を冷やさない
おすすめの食材:
しょうが、長ねぎ、れんこん、黒ごま、くるみ、りんご
→ 体を温め、血の巡りを整える。
🌿 季節のハーブとアロマ
ハーブ
- エルダーフラワー:冷えや風邪の初期症状に。温かいティーで体を巡らせる。
- ローズヒップ:乾燥の季節にぴったりのビタミン補給。
- ジンジャー:冷えやむくみを和らげ、全身を温める。
アロマ
- シナモンリーフ:体を芯から温め、活力を与える。
- スイートオレンジ:明るさを取り戻す、冬への入り口の香り。
- クローブ:スパイスの香りで、気持ちを引き締める。
寒さが強まる朝には、オレンジとシナモンの香りを少しだけブレンドしてみてください。
冬のはじまりを、心地よく迎えられるはずです。
🍂 ママへのセルフケアのヒント
朝、窓を開けると、ひやりとした空気が頬をかすめます。
その冷たさを「季節が変わるサイン」として受け止めてみましょう。
忙しさの中でも、自然の変化を感じ取ることができる人は、自分を整える力を持っています。
霜降の朝は、コーヒーやハーブティーをゆっくり飲みながら、小さな“冬支度”をはじめてみてください。
🕯 まとめ
霜降は、秋の終わりと冬のはじまりをつなぐ節気。
銀鼠のようなやわらかな光の中で、冷たい空気を受け入れ、静かなあたたかさを育てていきましょう。
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