【七十二候】霎時施 2025年10月28日〜11月1日
霎時施(こさめときどきふる)は、霜降の次候(10月28日〜11月1日ごろ)を示します。
「霎(こさめ)」とは、ぱらぱらと降ったり止んだりする細かな雨のこと。
季節は秋の終盤へと進み、空気が一段と冷たく澄みわたり、木々の葉は静かに色づきながら地面を覆います。
古代中国の暦では、「時雨(しぐれ)」の始まりを告げる時期とされ、日本でもこのころから“秋の長雨”が落ち着き、冬の気配が忍び寄ってくると考えられていました。
軒先を打つ小雨の音が、心をしっとりと落ち着かせてくれるような季節です。
季節に重なる伝統色「灰青(はいあお)」
灰青は、灰色に淡い青を溶かしたような静かな色。
雨に濡れた空や、曇天の合間にのぞく薄い光を思わせます。
この時期の空は、もう真夏のように高くはなく、どこか低く、包み込むような柔らかさがあります。
雨上がりの石畳が淡く光を返す――そんな「静けさの中の美しさ」を象徴する色です。
灰青の情景から感じるもの
雨音に耳を澄ますと、時間がゆっくり流れているように感じます。
どこかもの寂しくも、心が落ち着く。
灰青という色には、そんな「内省と癒し」のエネルギーがあります。
外の冷たい雨を見ながら、温かいお茶を淹れる。
読書をしたり、ノートに思いを書き出したり。
“静かな時間”が、心を整えてくれる季節です。
季節のハーブとアロマの提案
🌿ハーブ
- マロウブルー:青紫の花が雨空を思わせ、喉のケアにもおすすめ。温かいハーブティーで潤いを。
- レモンバーム:憂鬱な気分を明るくし、気持ちを穏やかに。
- エキナセア:寒暖差からくる免疫低下を防ぎ、風邪の予防にも役立ちます。
🌸アロマ
- ベルガモット:気分を明るくし、閉じこもりがちな心を軽くする。
- サンダルウッド:静かな雨音に似た落ち着きをもたらす香り。
- ラベンダー:疲れをほぐし、眠りを深めてくれる定番アロマ。
🍂まとめ
七十二候「霎時施(こさめときどきふる)」は、雨音が心に静けさをもたらす季節。
灰青(はいあお)のように、少し冷たく、でもどこか優しい空気が漂います。
小雨の日は、無理に外へ出なくても大丈夫。
お気に入りのハーブティーを飲みながら、心の声を聴く時間にしてみてください。
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