二十四節気と七十二候

【七十二候】蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)と藍鼠(あいねず)の季節

※このブログ記事でご紹介しているタロットカードの意味や解釈は、筆者自身の経験と直感に基づくものです。また、本ページ掲載のイラストはAI生成ツールにより作成したオリジナル作品です。

【七十二候】蟋蟀在戸 2025年10月18日〜10月22日

寒露の末候である蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)は、秋の夜がいっそう深まり、虫の声が家の近くでも聞こえるようになるころ。
「蟋蟀(きりぎりす)」とはコオロギのことを指します。
田んぼや野原から聞こえていた鳴き声が、次第に庭先や縁側のあたりにまで届くようになる。
自然がすぐそこまで近づいてきたような、そんな季節です。

この候を過ぎれば、朝晩の空気はいっそう冷たくなり、やがて「霜降」へと季節が進みます。
秋の終盤、静けさの中に“移ろいの音”が聞こえる時期です。

藍鼠(あいねず) ― 夜の静寂を包む色

藍鼠は、青と灰が溶け合うような落ち着いた色。
月の光が縁側に差し込み、夜風がゆっくりとカーテンを揺らすような、静かな時間を思わせます。

この色には、「深呼吸のような安らぎ」があります。
誰にも見せない自分の顔、小さなため息や、湯気の向こうでやわらかくほころぶ心。
藍鼠はそんな“夜の静けさに咲く温もり”を包み込む色です。

心と体の整え方

昼夜の寒暖差がさらに大きくなり、呼吸器や肌の乾燥が気になる季節。
「肺」のケアを意識して、深い呼吸と保湿を心がけましょう。

おすすめの過ごし方:

  • 就寝前に湯船にゆっくりつかる(首元まで温めて)
  • 加湿器やハーブスチームで乾燥対策を
  • 喉を守るため、はちみつ湯や大根ハチミツを一杯

おすすめの食材:

  • 白きくらげ、レンコン、はちみつ、ナシ
  • 里芋や長芋で胃腸をやさしく整える
  • しょうがやネギで体の内側から温める

🌿 季節のハーブとアロマ

ハーブ

  • マロウブルー:喉を保護し、乾燥からくる痛みを和らげる。
  • リンデン:自律神経を整え、夜のリラックスに。
  • カモミール:冷えや不安を和らげ、眠りを深く。

アロマ

  • サンダルウッド:静かな夜に寄り添う香り。深い呼吸を促す。
  • マンダリン:やわらかい甘さで心の緊張をほどく。
  • ラベンダー:季節の変わり目に乱れがちな心を整える。

夜風が冷たくなったら、ティーキャンドルにサンダルウッドを1滴。
香りの余韻が部屋に広がると、虫の声がいっそう澄んで聞こえてくるはずです。

🍂 ママへのセルフケアのヒント

夜が長くなるこの季節、子どもを寝かしつけたあと、急に静けさが押し寄せてくることがあります。
そんな時こそ、あえて“音”を楽しんでみてください。

虫の声も、風の音も、少し立ち止まった心に寄り添ってくれるBGMのようなもの。
焦らず、比べず、今の自分をやさしく見つめ直す時間にしてみましょう。

🕯 まとめ

「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」は、秋の音が最も近くに感じられる静かな節気。
藍鼠のような落ち着いた色合いを身につけて、深まる秋の夜を、心静かに味わっていきましょう。


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