大寒の次候、水沢腹堅。
沢の水までもが凍りつき、自然がいちばん深く息をひそめる頃です。
音は少なく、動きは止まり、世界は薄い膜に包まれたように静まります。
この候に寄り添う色が、薄墨色(うすずみいろ)。
水沢腹堅とは? 1月25日~1月29日頃
「腹堅(はらかたし)」は、奥深くまで凍りつくという意味。
表面だけでなく、流れの芯まで冷えが届く――
それは厳しさであると同時に、守りの季節でもあります。
水は凍ることで、形を保ち、不要な動きを止め、次の循環まで静かに待ちます。
薄墨色という色
薄墨色は、真っ黒ではなく、墨を水に溶かしたような、深く、静かな灰色。
光を強く反射せず、感情を刺激もしない。
ただ、そこに在る色です。
この色が教えてくれるのは、
- 今は判断しなくていい
- 進まなくていい
- 明るく振る舞わなくていい
という、静かな許可。
水沢腹堅の空気と、薄墨色は、「凍ることも、自然の営みだ」と、はっきり伝えてくれます。
水沢腹堅と薄墨色が重なるとき
この候は、外からの刺激を遮断し、内側を守る時間。
薄墨色は、心の輪郭をやさしく囲い、必要以上に揺れないよう支えてくれます。
沈んでいるように見えても、止まっているように感じても、それは「失われている」のではなく、保たれている状態です。
この季節の過ごし方
- 服や小物に、黒ではなく薄墨色を選ぶ
- ノートや手帳に、グレー系のペンを使う
- 情報を入れすぎない一日を作る
何かを足すより、減らすことで整う季節。
水沢腹堅は、静けさの中で、自分を守る知恵を思い出させてくれます。
水沢腹堅の季節に寄り添うハーブとアロマ
沢の水が奥深くまで凍りつく、水沢腹堅。
この季節の体と心は、外からの刺激にとても敏感です。
巡らせること、動かすこと、変えることよりも、静かに守り、消耗を防ぐケアが必要なとき。
薄墨色のように、感情を強く動かさず、深く落ち着かせるハーブと香りを選びます。
この季節に合うハーブ
● リンデン(菩提樹)
緊張をほどき、心を内側へ戻してくれるハーブ。
水沢腹堅の「動かない静けさ」とよく響き合います。
何かを考えすぎた夜に、ゆっくり飲みたい一杯。
● オーツ(ミルキーオーツ)
神経をやさしく養い、消耗を回復させるハーブ。
外に向かって頑張りすぎた心を、そっと包み込みます。
「何もしない時間」を肯定してくれる存在です。
● ネトル(少量)
動かすためではなく、支えるために。
冬の終盤で弱りやすい体を、静かに底上げします。
刺激にならないよう、少量をブレンドで。
この季節に合うアロマ
● フランキンセンス
呼吸を深くし、思考を静める香り。
水沢腹堅の張りつめた空気を、内側から緩めてくれます。
瞑想や就寝前に。
● シダーウッド
大地に根を下ろすような、重心の低い香り。
不安やざわつきを外へ流さず、
自分の中心に戻る感覚を思い出させてくれます。
● ベンゾイン(安息香)
甘さのある樹脂の香り。
冷えと緊張で硬くなった心を、ゆっくり溶かします。
薄墨色の「包み込む静けさ」によく合います。
水沢腹堅の香りの使い方
- 香りは強くしない
- ディフューザーより、ハンカチやティッシュで
- 日中より、夕方〜夜に取り入れる
この季節の香りは、今は、凍ることで守られている
その感覚を、体に思い出させるためのもの。
おわりに
水が凍るのは、止まるためではなく、壊れないため。
薄墨色の季節は、感情を閉じ込めるためではなく、静かに保つためにあります。
動けない日があってもいい。
感じすぎない時間があってもいい。
この深い静寂の先に、必ず、流れは戻ってきます。
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