— 北風が木々を素通りし、冬の気配が深まる頃 —
【二十四節気】小雪の次候、【七十二候】 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)。
その名のとおり、北風が吹き荒れ、木々の葉を払い落とす季節です。
秋のやわらかな風とは違い、この頃の風は「空気そのものが冷えている」のを感じるような鋭さを持ち、自然界は一気に冬の装いへ向かっていきます。
散り残った最後の一枚まで落葉し、枝がはっきりとした輪郭を見せ始めると、景色はもう冬の静けさをまといはじめます。
季節に重なる伝統色「山鳩色(やまばといろ)」
この候に響き合う伝統色は、山鳩色(やまばといろ)。
青みを帯びた柔らかな灰色で、北風が空を吹き抜けたあとに残る“ひんやりとした静けさ”を宿した色です。
・木の葉がすべて散った森の青灰色
・冬の曇天の、少しだけ青を含んだ鈍い光
・冷えた大気に漂う、薄い影のような色
山鳩色は、冬の入口の「冷たさ」と「余韻」を見事に融合させた色。
落ち着きがありながら、どこか寂しさも含んでいて、この候に流れる空気感にぴったりです。
朔風払葉とは 2025年11月27日~12月1日
北風(朔風:さくふう)が強まり、木の葉が風にさらわれ、だんだんと枝だけになる頃。
風の音は鋭く、地面には落ち葉が折り重なり、空は曇りがちで、色の濃淡がほとんどなくなってきます。
自然が冬に向かって静かに切り替わる瞬間。
“動から静へ”の転換点でもあります。
心と体の変化
朔風の吹くこの頃は、気温も光も大きく下がるため、心と体の両方が影響を受けます。
◎ 心
急な気温差で気が下がりやすく、
・孤独感
・気持ちの沈み
・不安の増加
などが出やすい時期。
風の強い日は、心も揺れやすくなるものです。
◎ 体
・首・肩のこわばり
・頭痛
・冷え
・眠りの質の低下
など、冷風によるトラブルが増えます。
身体が「守りのモード」に入るため、無理に動きすぎないのが冬の養生。
ママのための静かなセルフケア
朔風の強い日は、心も体も“縮こまりやすい”時期です。
● 湯気を吸い込む深呼吸
ハーブティーや白湯の湯気を胸に届けるように。
気が整い、冷えからくる不安が和らぎます。
● 首元の温活
マフラー・ストール・ネックウォーマー。
首を温めるだけで、全身の緊張がほどける。
● 落ち葉の散歩
落ち葉の音を聞きながら歩くと、心が自然と“今ここ”に戻ってきます。
どれも5分でできるけれど、冬の心をしっかり支えてくれます。
季節のハーブとアロマ
● ハーブ
・エルダーフラワー:北風で冷えた体を温める
・ジンジャー:内側から気を巡らせる
・ローズヒップ:冬の疲れにビタミン補給
● アロマ
・ユーカリ:冷たい風で乱れた呼吸を整える
・フランキンセンス:揺れる心に深い呼吸を
・サイプレス:森の静けさを呼び戻す香り
まとめ
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)は、冬の冷たさが一気に押し寄せ、木々が静けさをまとい始める季節。
山鳩色(やまばといろ)のような青灰色の空気が広がり、世界は少しずつ“冬の音”を帯びていきます。
どうかこの季節は、外の風の強さに合わせて、心と体は“そっと、自分を包むように”。
冬の準備をゆっくり進めながら、あたたかく過ごしていきましょう。
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