真っすぐな信念と適応力
ヘムロックで作られたテーブルがあります。その上に、ヘムロックの葉、小枝、球果(松ぼっくり)、黄色のバラの花びらで形成された曼荼羅。頼もしくもあり、近づきがたいオーラを放っています。
ヘムロックは日の光が当たらない環境下でも生きられる強さを持っています。忍耐強くゆっくりと根を張り、幹は真っすぐ上へ成長していきます。そして子孫を残すため球果を作り、風を待ちます。
何十年、何百年も生きるヘムロックは、私たちのように動くことはできません。生き残るため、創造力や内なる知恵を働かせ環境に適応します。寒さで凍ってしまわないようとろりとした樹液を出し、ストレスに対抗できるよう針葉から精油を作り、自分を守るのです。
このカードを見たあなたは、今厳しい環境に置かれているのかもしれません。家族関係、子供の学校関係、職場の人間関係‥‥。ヘムロックはそんなあなたの味方です。
今まで積み上げてきた経験、信頼できる人間関係があなたを助けてくれます。自信をもって進みましょう。
『あなたの信念を貫いて。どんな状況でも乗り越えられるよ』
ヘムロックの木言葉 『堅固』
ヘムロックはマツ科ツガ属の針葉樹です。ツガの木言葉は『堅固』。
『堅固』を辞書で調べると『しっかりしていて、攻撃(誘惑)などになかなか負けない様子』とあります。
余談ですが、2024年に旅行で熊本城を訪れたのですが、「暗がり通路」と呼ばれる地下通路に使われている大きな梁は直径約1m、長さ約12m、樹齢約150年の巨大な赤松なんだと、ガイドさんに教えていただきました。周囲を圧倒する存在感。歴史の重みを感じました。
このタロットカード『The Emperor ~HEMLOCK~ 』は、熊本城を支える暗がり通路の❝梁❞と重なります。正にThe Emperor=皇帝。
ヘムロックの特徴
ヘムロックは真っすぐ上に伸びることから、天と地を繋ぐ、神聖な樹木とされています。『ツガ』は、細かな葉が次々に生えることから「継ぐ」が転化してツガとなったそうです。
ヘムロック(Hemlock)は、日本では栂(ツガ)と呼ばれているマツ科の栂(ツガ)属(Tsuga)に属する常緑針葉樹の総称です。栂の木は生態系において重要な役割を果たし、美しい森を形成する一因となっています。その為、保護と管理が求められています。
【ヘムロック(米栂)材の特徴】
〔1〕概要
樹高:マツ科ですが、杉などのように真っ直ぐ高く、30m以上に成長するものもあります。
葉:マツ科の特徴の短い針状の葉を持ち、先がやや丸くなっています。葉の裏側には白っぽい線が見られます。
〔2〕種類
ツガ属は世界に10種類あり、日本では「本種とコメツガ」の2種類あります。栂材として一般的に流通しているのは、アメリカ産のウエスタンヘムロックやカナダツガの2種類が普及しています。
〔3〕生態と分布
生息地:ヘムロック(米栂)は湿潤な森林や渓谷、山岳地帯に自生します。日陰を好むため、森林の下層に生育することが多いです。
気候:冷涼で湿度の高い気候を好みますが、種類によっては様々な気候条件に適応しています。
〔4〕利用
材木:ヘムロック(米栂)の木材は、建材や紙パルプ、家具、船舶材などに利用されます。
装飾:園芸や造園で観賞用に植えられることもありますが、大木に育つため、日本ではある程度の敷地が必要です。
MM FACTORY STORE ホームページより
対応する精油
マツ科のヘムロックスプルースの精油(エッセンシャルオイル)のほかに、同じマツ科のブラックスプルース、ホワイトファー、シベリアンファー、ダグラスファーなどがおすすめ。
ヘムロックは、ピネンなどモノテルペン炭化水素類の他、エステルの優しい香りが豊富に含まれているのが特徴です。
下の表は針葉樹の精油の成分表です。モノテルペンが多いほど森林の香りが強く、エステルが多いと花のような甘い香りになります。
ヘムロックの精油がなければ、手持ちの針葉樹の精油にエステルが豊富な精油を組み合わせて、オリジナルのブレンドオイルを作ってみるのも良いかも。
ヘムロックスプルース(カナダツガ) | ブラックスプルース(クロトウヒ) | ホワイトファー(ヨーロッパモミ) | シベリアンファー(シベリアモミ) | ダグラスファー(米松) | |
マツ科 ツガ属 | マツ科 トウヒ属 | マツ科 モミ属 | マツ科 モミ属 | マツ科 トガサワラ属 | |
モノテルペン炭化水素類 | 約70% | 約75% | 約80% | 約60% | 約80% |
ケトン類 | 約 6% | ||||
エステル類 | 約15% | 約35% | 約10% | 約30% | 約 7% |
アルコール類 | 微量 | 約 2% | 約 8% |