医療は年々進歩し、健康に関する情報もあふれています。
それなのに、体調不良や慢性的な不調に悩む人は、なかなか減らない。
不思議だと思ったことはありませんか。
病気の原因はひとつではありません。
食事、ストレス、環境、体質、遺伝…。
さまざまな要因が重なり合って、今の状態があります。
その中のひとつとして、私は最近、「自然と共に生き抜く力」が弱まってきているのではないか、と感じるようになりました。
部屋を暖めても、体は冷えたままだった
以前の私は、寒くなると「部屋を暖めること」が寒さ対策だと思っていました。エアコンをつけて、厚着をして。
それでも手足は冷たいまま。
なんとなく疲れやすく、眠りも浅い。
でも、ハーブや東洋医学を学ぶ中で、視点が少しずつ変わっていきました。
「寒い冬を、どうやってやり過ごすか」ではなく、「寒さから、どうやって自分の体を守るか」を考えるようになったのです。
寒さを消すのではなく、手当てをする
冬になると、私の暮らしにはこんなものが登場します。
- 小豆カイロで首やお腹を温める
- 湯たんぽで足元を温める
- お灸で巡りを助ける
- 体を温める旬の食材を選ぶ
どれも特別なことではありません。
でも、ひとつひとつが「今の体はどう感じている?」と問いかける時間になっています。
寒さを無理に消そうとするのではなく、寒い季節に合わせて、手当てをする。
それだけで、体の反応が変わってきました。
昔の人が持っていた感覚
明治初期やそれ以前、暖房といえば火鉢が中心で、部屋全体を均一に暖めるという発想はありませんでした。
それでも人々は、季節の中で、たくましく生きていました。
それは「我慢強かった」からではなく、自然と体の距離が近かったからだと思うのです。
寒ければ動く、温める、巡らせる。
体の感覚を遮らずに暮らしていた。
きっかけは、どんな形でもいい
近年、健康に目を向ける人が増えています。
食事法や運動、体調管理の情報も、以前よりずっと身近になりました。
私は、きっかけは本当に何でもいいと思っています。
流行でも、ブームでも、「なんとなく気になったから」でもいい。
大切なのは、その先で自分の体や、季節の変化に目を向ける時間が生まれること。
もし健康ブームをきっかけに、
「今の季節、体はどう感じているだろう」
「寒さや暑さに、無理をしていないだろうか」
そんな問いが、ふと浮かぶようになったなら。
それはもう、自然と共に生きる感覚に、一歩近づいているのだと思うのです。
健康とは、整え続ける力
健康とは、ずっと完璧な状態でいることではなく、変化に合わせて、整え直せる力なのかもしれません。
寒い冬が来たら、温め方を変える。
疲れを感じたら、立ち止まる。
季節とともに、暮らし方を調整する。
自然と共に生き抜く力は、失われたのではありません。
今も、私たち一人ひとりの中にあります。
ただ、思い出す機会が少なくなっているだけ。
私は、そう感じています。
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