冬の静けさは、心を整えるチャンス
【二十四節気】大雪とは 2025年12月7日~21日
大雪(たいせつ)。
名前の響きだけで、空気がひんやりと澄みわたるように感じます。
今年も、季節は静かに冬本番へ。
気づけば吐く息が白くなり、朝の光はうっすらと淡いブルーをまとっています。
この時期は、ただ寒いだけではなく、いらないものを沈め、必要なものだけを残してくれる時間 でもあります。
子育てをしていると、季節の移ろいを感じる余白もなく、慌ただしさに心が追いつけない日もありますよね。
でも、こうして大雪が来ると、自然は言葉をかけてくれるのです。
「いそがなくていいよ。
今は静かに、深く息を吐くとき。」
❄ 大雪の頃、自然が伝えてくれるメッセージ
大雪は、「山に雪が積もり始める頃」。
小さな動物たちは冬ごもりの準備をすすませ、木々は葉を落とし、春へ向けてそっと力を蓄えます。
自然界が教えてくれるのは、“外に向かう力を弱めて、内側を整える季節” ということ。
ママの心にも同じリズムがあります。
がんばりすぎていた自分、無理に外に合わせていた部分──
そんな気配に、気づけるときが今なのだと思います。
❄ 季節に重なる伝統色「氷色(ひいろ)」
薄氷のように透明感のある淡いブルー。
この色は、冬の静けさと、思考の澄みわたりを象徴しています。
- 雑念をそっと沈める
- 心をフラットに戻す
- 今の自分を客観的に見つめる余白をつくる
- 忙しさに飲まれた呼吸を、落ち着かせてくれる
12月はどうしても気持ちが急き立てられ、「しなきゃ」「間に合わせなきゃ」に心がくたびれやすい時期。
そんなときこそ、窓の外に広がる氷色の光が本来のリズムへと戻してくれる合図 になるのかもしれません。
❄ 大雪に伴う七十二候
大雪の期間は、およそ12月7日頃〜12月21日頃。
自然はさらに細かいリズムで移ろい、その三つの瞬間が七十二候として私たちに語りかけてきます。
● 初候:閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
空が厚い雲におおわれ、「冬が本格的に姿を現すよ」と知らせる頃。
世界が少しずつ静かな力に包まれます。
● 次候:熊蟄穴(くまあなにこもる)
熊が冬眠のために穴にこもりはじめる頃。
自然界が外向きの活動をやめ、内へ内へとエネルギーを蓄える季節。
ママたちの心も、やさしく内側に向かいやすいタイミングです。
● 末候:鱖魚群(さけのうおむらがる)
鮭が産卵のために川をのぼり、群れをなす頃。
命が静かに巡り、未来につながっていく象徴。
寒さの中にも、確かな生命のリズムが息づいています。
❄ 大雪のころの、小さなセルフケア
季節に合わせて、心と体にも優しい温度を。
1. 温かいお茶をゆっくり飲む
ハーブなら、レモンバーム・リンデン・カモミールなど、
“緊張をほどく優しい香り”がぴったり。
2. 夜は明かりを一つ減らす
強い光より、柔らかい灯りが氷色の季節に合います。
心がスッと落ち着くから。
3. 「今日は何を手放したい?」と自分に聞いてみる
大雪は“削ぎ落とす”力が強い時期。
心の中の不要なものを書き出すのもおすすめ。
❄ おわりに──冬は、心が育つ季節
大雪は、ただ寒くなるだけの節気ではなく、心の深いところが静かに整いはじめる合図 です。
忙しい日々の中でも、ふと空を見上げたら、薄氷色の光がある。
それだけで、今日のあなたはきっと大丈夫。
どうか、無理をしすぎず。
冬の静けさが、あなたの心をやさしく包みますように。
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