タロットを学び始めたけれど、
「どう読めばいいのか分からない」「当たっている気がしない」
そんな壁にぶつかっていませんか？
もしかしたら、あなたがタロットを読めないと感じるのは、カードの中に“正解”を探してしまっているからかもしれません。
けれど、タロットは質問の答えを教えてはくれません。
カードが差し出してくれるのは、「この世界の中から、もう一度見てごらん」という小さな誘いだけです。
カードは全部で78枚。
78通りの世界があります。
けれど、そこに入って感じることは、その日、その瞬間のあなたによってまったく違う。
だからこそ、答えはひとつではなく、無限に広がっていくのです。
Four of Air の庭へ
このカードに描かれているのは、ラベンダーの咲く小さな庭。
花の一部は刈り取られ、籠の中に静かに横たわっています。
鎌と、少し汚れた軍手。
そのそばに置かれた黄緑色のサンダル。
そして、そのサンダルの上に小さなカタツムリがいます。
蜂が一匹、ラベンダーの香りに誘われて飛んできました。
人物は描かれていません。
でも、ここには確かに「誰かがいた時間」が残っています。
その世界に、入ってみる
深呼吸をして、あなたもこの庭に足を踏み入れたつもりで、少しの間、静かに目を閉じてみてください。
ラベンダーの香り。
午後の光。
遠くでミツバチの羽音。
あなたの体に、どんな感覚が広がりますか？
胸の奥がゆるむ感じ。
背中が少し重くなる感じ。
それを「感じること」自体が、すでにリーディングです。
「私はこのままでいいのだろうか」と問いかけたら
もし、あなたの質問が「私はこのままでいいのだろうか？」だったとしたら、
この庭の中で、その問いをそっとつぶやいてみてください。
誰も答えてはくれません。
けれど、香りと時間が静かに包み込んでくれます。
カタツムリが動いている。
蜂が飛んでいる。
それは「世界は止まっていない」というサイン。
焦らなくていい。
いまは、ただ呼吸しているだけで十分。
あなたなら、どのように読みますか。
そのあなたの答えが、Four of Air が伝えていることです。
“感じる”というリーディング
タロットカードは、未来を教えるための道具ではなく、感覚を取り戻すための扉です。
意味を覚えるよりも、「自分が何を感じているか」に耳を澄ませてみてください。
それは、ラベンダーの香りに包まれて“ああ、もう動かなくてもいい時間なんだ”と気づくことかもしれません。
あるいは、“そろそろ次の作業を再開してもいいかな”と感じる瞬間かもしれません。
どちらも正解です。
正解は「感じたその人の中」にしかありません。
おわりに
タロットを読むことは、世界の静けさを思い出すこと。
蜂の羽音、
風にゆれるラベンダー、
ゆっくり進むカタツムリ。
そのすべてが、
あなたの中の“静かな声”を映しています。
Four of Air は、行動を止めてでも感じることの尊さを教えてくれるカード。
もし今日、心が少し疲れていたら、このカードの庭に立ち寄ってみてください。
🌿香りとともに読むなら
- ハーブティー： ラベンダー × リンデン（心をゆるめるブレンド）
- アロマ： ローマンカモミール × ベルガモット（思考の風を静める香り）
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