🌸 暦の中の「二十四節気」とは?
「二十四節気(にじゅうしせっき)」とは、1年を太陽の動きに合わせて24に分けた季節の区切りのこと。
「立春」「春分」「夏至」「秋分」などが有名ですね。
古代中国で生まれたこの考え方は、6世紀以降に日本へ伝わり、農作業や行事の目安として長く使われてきました。
たとえば――
🌱「啓蟄(けいちつ)」は虫が土から顔を出すころ、
🌾「白露(はくろ)」は草の露が白く光るころ。
自然の変化を感じ取るための“詩のようなカレンダー”なのです。
☀️ 七十二候 ― 季節を感じる小さなサイン
さらに日本では、この二十四節気を3つずつに分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」という細やかな区分も大切にしてきました。
たとえば「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」や「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」のように、自然の変化をそのまま言葉にしたような美しい呼び名です。
これは、「季節はカレンダーではなく、日々の小さな変化の連なり」だと教えてくれる考え方です。
🌿 地方によって違う、“体感の季節”
でも、二十四節気はもともと中国の黄河流域の気候をもとに作られたもの。
日本全国でまったく同じ時期に季節が訪れるわけではありません。
たとえば――
🏔 北国(東北・北海道)
まだ雪が残る3月に「啓蟄」と言われても、虫は顔を出しません。
けれども、人々は「この節気を過ぎれば春が来る」と心の準備をしていたそうです。
だからこそ、北国では「待つ春」の文化が根づいたのかもしれません。
🌸 近畿・中部
二十四節気と実際の季節感がもっとも近い地域。
桜の開花や田植え、紅葉の時期もほぼ節気通りに訪れることが多く、古くから行事や祭りがこの節目に合わせて行われてきました。
“季節の暦”が暮らしに息づいている地域です。
🌺 南国(九州・沖縄)
「立夏」と言われるころには、すでに真夏のような陽射し。
季節のめぐりが早く、植物や虫の動きも違います。
沖縄では旧暦の文化も色濃く残り、「清明祭」「旧盆」などは今でも月の暦に沿って行われています。
🌕 暦と暮らし ― 太陽と月、自然のリズムで生きる
日本の暦は、かつて「太陰太陽暦(たいんたいようれき)」でした。
太陽の動き(四季)と、月の満ち欠け(陰暦)を両方取り入れた、まさに「自然とともに生きるための知恵」です。
新月・満月を基準にしたお祭りや祈りの儀式は、今も各地に残っています。
それは、太古から人が自然のサイクルの中に自分のリズムを見出してきた証なのです。
🍵 現代に取り戻したい“自然のカレンダー”
カレンダーを見れば予定は立てられるけれど、風や光や草木が教えてくれる「ほんとうの季節」は、ページの数字だけではわかりません。
日々の中で、
「朝の光がやわらかくなった」
「金木犀の香りがした」
「夕方の空が少し長くなった」――
そんな小さな気づきを積み重ねることが、かつての日本人が大切にしてきた“暦の心”なのだと思います。
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