紅葉の不思議
これから、紅葉の季節ですね。
木々が少しずつ色づき、まるで森全体が息をしているように感じます。
紅葉ってどうして起こるのでしょう?
もちろん、人を楽しませるためではありません。
冬の、葉を落とした木を見ると、なんだか寒そうに見えますよね。
葉がたくさんあるほうが、あたたかそうなのにって思いませんか。
でもね、調べてみると逆だったんだってわかりました。
木が紅葉する理由
葉があるほうが、木にとってはエネルギーを消耗してしまう。
だから木は、冬を迎える前に緑の葉の栄養を幹や根へ戻し、自分の中に力を蓄えていくのだそうです。
動物が冬眠に入る前に食べ物を蓄えるように、木もまた、静かに“冬を生き抜く準備”をしているのですね。
葉の中の「クロロフィル(緑の色素)」が分解されると、もともと葉にあったカロテノイド(黄色)やアントシアニン(赤色)が姿を現し、あの美しい紅葉が生まれます。
木にとって紅葉とは、エネルギーを守るための手放しの儀式なのです。
紅葉が教えてくれる自然のリズム
秋の紅葉は、ただの終わりではなく、次への始まりの準備。
木は、いらないものを手放して、自分の中心にエネルギーを戻していきます。
この流れを知ると、木の「静かな強さ」に気づかされます。
何かを手放すことは、失うことではなく、次の季節に向けて整えること。
子育てと紅葉 ― 手放す勇気
ママたちはいつも、子どものために力を注ぎ続けています。
でも、がんばりすぎると、自分のエネルギーが枯れてしまうことも。
木が葉を落とすように、ママも時には「完璧でいよう」という気持ちをそっと手放していい。
一度立ち止まり、自分を労わることで、次の季節に向けてエネルギーを取り戻せるのです。
紅葉は、「頑張りをやめることは、あきらめることではない」と静かに教えてくれます。
Seven of Earth × OAK ― ゆっくり確実に育つ力
《Herbcrafter’s Tarot》のSeven of Earth × OAK(オーク)は、まさにこの“自然のリズム”を象徴するカード。
オークは大地に深く根を張り、1年にわずか30cmしか伸びません。
それでも確実に成長し、何百年も生き続ける。
このカードは、私たちにこう語りかけます。
「焦らず、時間を信じて、着実に積み上げていきなさい」
紅葉の木が冬を前に静かにエネルギーをためるように、私たちも、次のステップに向けて準備をすればいい。
自然が教えてくれる生き方
木々が葉を落とすのは、終わりではなく、始まりの準備。
何かを手放すことで、また新しい力が生まれていきます。
焦らず、比べず、自然のリズムを信じて進む。
その先には、きっと新しい芽吹きが待っています。
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