― 和ハーブタロット「14.節制 × 紫蘇」から学ぶ、夏の調和
私は夏がちょっぴり苦手です。
強い日差し、じめじめした空気、汗ばんだ体……。
なんとなく気持ちまで落ちてしまうような気がします。
でも、そんな私にとって夏の楽しみのひとつが「紫蘇」です。
🍹 魔法みたいな赤紫蘇ジュース
夏の初め、スーパーの店頭に赤紫蘇が並ぶと、「今年もこの季節がきたなあ」と感じます。
毎年、大きなお鍋で赤紫蘇をぐつぐつと煮出し、お砂糖を入れて、仕上げにクエン酸をひとさじ。
その瞬間――
淡い色の液体が、ぱあっと鮮やかな赤紫色に変わるのです。
まるで魔法のように。
目で見ても楽しくて、口に含めば、体の芯から元気になるような――
私にとって赤紫蘇ジュースは、夏を乗り切る“希望の薬”です。
🌱 プランターから溢れだす青紫蘇の生命力
数年前に買った青紫蘇の鉢。
それがこぼれ種で増えに増えて、今では30〜40個あるプランターのうち、10個が青紫蘇に占拠されるほどに!
せっせと摘んでは、冷奴に、お味噌汁に、納豆に、お弁当に……
とにかく何にでもトッピングして食べる日々。
追い付かないくらいの青紫蘇の成長に、なんだかこちらまで元気をもらっている気がします。
🔮 和ハーブタロット「14.節制 × 紫蘇」
カードに描かれているのは、異なるものが交わり、ひとつになっていく瞬間。
- 相反する感情
- 真逆の考え方
- なじまない価値観
- 暑さと冷たさ、苦さと甘さ…
そうした“異質なもの”を、時間と心で混ぜ合わせていくことの美しさを、このカードは教えてくれます。
🌿 なぜ節制と紫蘇なの?
紫蘇は、
- 梅干しに色と香りを添える“融合の名手”
- 魚の臭みを和らげ、素材を引き立てる調整役
- 身体の冷え・熱・気の巡りのバランスを整える和ハーブ
まさに、節制が象徴する「調和」や「融合」「中庸」を体現する植物です。
✨ まざり合うことで、新しい“私”が生まれる
紫蘇ジュースの色が変わる瞬間。
味のクセが調和していく時間。
こぼれ種から生まれた青紫蘇の繁茂。
これらは、まさに私自身の中にある
「好きと嫌い」「得意と苦手」「受け入れたいものと、まだ受け入れられないもの」
が、少しずつ“混ざり合いながら整っていく”プロセスを象徴しているように感じます。
🌼 内観ワーク:あなたの中で、混ざりきっていないものは?
- 受け入れたいけど、まだうまくいっていないものは?
- 白黒つけずに、両方を認めてもいいことは?
- 自分の中の矛盾を、そのまま愛せる部分は?
💫“調和”は魔法じゃない。日々の小さな積み重ね。
紫蘇の香りがキッチンに広がるとき、私は「調和って、こういうことかもしれない」と思います。
派手じゃない。すぐに完成するわけでもない。
でも、少しずつ混ざり合い、少しずつ味わいが深くなっていく。
和ハーブタロットの節制は、そんな日々の“ゆるやかな変化”を、優しく応援してくれる一枚です。
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