植物と心をつなぐ内観の時間へようこそ
「ヤロウ」というハーブをご存じですか?
小さな白い花が咲くこの植物には、実は英雄アキレスの名が込められています。
そう、“アキレス腱”という言葉の由来となった、あのギリシャ神話の英雄です。
アキレス腱の話、知っていますか?
トロイ戦争の英雄アキレスは、実は「かかとだけが弱点」でした。
全身を不死にするために母親が神聖な泉に浸したものの、かかとを持っていたためにそこだけが水に浸からず、唯一の「弱点」となってしまったのです。
そしてそのアキレスが、戦場で傷ついた仲間たちを癒すために使ったとされるのが――
そう、「ヤロウ(Achillea millefolium)」。
学名にその名が残っているこの植物は、戦士の癒し草とも呼ばれています。
弱点を認めるって、案外むずかしい
アキレスにだって、弱点があった。
そう思うと、少しだけ気が楽になる気がします。
たとえば私――
負けず嫌いなところがあって、誰かに指摘されると、つい取り繕ったり、言い訳してしまうことがあります。
あとから、「ちゃんと認めればよかったなあ」と後悔することも。
特に子育てでは、いったん子どもに言ってしまった手前、「後に引けない…」なんてこと、ありませんか?
でも、そんなときこそ、「ごめんね」「間違ってたね」って素直に言えるママでありたいと思うのです。
きっと子どもは、そんなママの姿を見て育ってくれる。
「人って失敗してもいいんだ」「間違いは認めても大丈夫なんだ」って。
ヤロウは、そんな私たちを癒すハーブ
ヤロウは、小さくて地味だけれど、とても力強いハーブ。
止血作用、抗炎症、消化サポート、そして女性の心と体にも寄り添う性質があります。
ハーブティーや魔法のお守りとして使われてきた歴史もあります。
だけど一番心に響くのは――
「自分の弱点を知り、そこにこそ癒しの力がある」と教えてくれること。
自分の“アキレス腱”を見つけてみよう
あなたにとっての“アキレス腱”は何ですか?
誰かに言われて傷ついた部分かもしれないし、自分で認めたくない部分かもしれません。
でも、それをそっと見つめてみることで、
そこから“癒し”が始まるのかもしれません。
ヤロウの花のように、小さくても強く――
私たちも、自分自身を癒す力を、きっとすでに持っているのだと思います。
🌱まとめ
英雄にも、弱点があった。
だから私たちが悩んだり、間違ったりするのも、当たり前のこと。
そしてヤロウは、そんな私たちを責めず、そっと寄り添いながら癒してくれる植物です。
弱さを認めることは、恥ではなく、勇気。
それが、心の深いところから再生していくための、最初の一歩になるのかもしれません。
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