9月23日は秋分の日。
まだ日差しは強く、夏の名残を感じる日もありますが、自然は少しずつ秋の色へと移り変わっています。
ちょうどこの頃、道端や田んぼの畦には真っ赤な彼岸花が一斉に咲き始めます。季節の境目を告げるように燃える花は、少し切なくもあり、新しい季節の合図のようでもあります。
長い暑さの中で、胃腸が疲れていませんか?
だるさや食欲の低下、心の重さを感じるなら、それは季節の変わり目に体がついていこうとしているサインかもしれません。
今日は、秋分の頃に大切にしたい「心と身体の養生法」をお届けします。
🍂秋分とお彼岸
秋分は昼と夜の長さが同じになる日。
自然のバランスが整う大切な節目です。
古くから日本では、秋分の前後7日間を「お彼岸」と呼び、ご先祖を想いながら、自分自身の心も見つめ直す時期として大切にしてきました。
彼岸花が咲くのもこの時期。
お彼岸に欠かせない花として、人と自然をつなぐシンボルでもあります。
🌿 中医学でいう「脾」を整えるとき
秋分の前後は、中医学で「脾(ひ)」を労わる季節。
脾は食べ物からエネルギーを作り出す臓腑で、ここが弱ると――
- ・食欲が落ちる
- ・胃もたれや下痢
- ・体のだるさ
- ・気分の落ち込み
といった不調が出やすくなります。
夏の疲れを引きずったままでは、秋の乾燥にも耐えにくくなります。
だからこそ、この時期に胃腸を整えることが大切です。
☕ 養生のためのハーブティー
この季節におすすめなのは、胃腸をやさしく温め、心をほぐすブレンド。
- レモンバーム:不安をやわらげ、気持ちを明るく
- リンデン(菩提樹の花):緊張をほどき、安眠をサポート
- カモミール:胃腸の働きを助ける
やさしい香りとほのかな甘みが心をゆるめてくれます。
カップを手に、ふっと深呼吸する時間を持つこと自体がセルフケアになります。
🍎 食べるといいもの
脾を整えるために意識したいのは、胃にやさしく、黄色い色の食べ物。
黄色は中医学で「脾」を補う色とされます。
- さつまいも・かぼちゃ・とうもろこし
→ 甘みがあり、消化を助け、エネルギーを補う。 - りんご・梨
→ 胃にやさしく、体に潤いを与える。 - 白米・おかゆ
→ 胃腸に負担をかけず、体を回復させる。
冷たいものや脂っこい食べ物は控え、温かいスープや煮物などを意識するとよい時期です。
🚶 軽い運動で巡りを整える
脾は「動くこと」で元気を取り戻します。
激しい運動でなくて大丈夫。
- 朝夕の涼しい時間に10分の散歩
- ゆったりとしたストレッチ
- 深い呼吸を意識したヨガ
体を少し動かすことで、滞っていた気や血がめぐり、気持ちも軽くなります。
彼岸花と秋分のメッセージ|孤独じゃない、次のステージへの準備
彼岸花が教えてくれるように、秋分は「季節の境目」。
自然が昼と夜のバランスを整えるように、ママもまた「がんばる」と「休む」を見直すタイミングです。
温かいハーブティーを飲むこと、やさしい食材を選ぶこと、少し体を動かすこと。
そのひとつひとつが、心と体を新しい季節へと導く養生になります。
そしてもし、子どもが学校に行けなくて、心が沈む日があっても――
それはあなたが弱いからではなく、今が「境目の時期」だから。
永遠に続くわけではなく、きっと次のステージへ向かうための準備なのです。
彼岸花が毎年必ず咲くように、あなたの子どももまた、自分のタイミングで芽を出します。
その日を信じて、まずはあなた自身が安心して過ごしてください。
大地のリズムと同じように、家族の時間もゆっくりと巡っているのです。
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