私は普段から、純ココアに甘酒とシナモンを合わせて朝食にしています。
いつもネットで純ココアを買うのですが、先日いつもとは違う「カカオパウダー」を手に入れて、初めてその味を確かめてみました。
それは、まるで別世界のような一杯でした。
1. 純ココアとカカオパウダー、どう違う？
多くの人が飲んでいる「ココア」は、アルカリ処理されたものなんだそうです。
酸味が抑えられ、まろやかで飲みやすいのが特徴です。
けれど、今回飲んだのは「非アルカリ処理」のカカオパウダー。
特有の酸味がほんのりあり、まるで果実のような複雑な香りが口の中に広がりました。
この違いは、製法の違いだけでなく、「カカオの品種」にも関係しています。
2. 世界でも希少な“クリオロ種”100％の魅力
今回使用したのは、世界中のショコラティエを魅了する「クリオロ種」のカカオ。
クリオロは栽培が難しく、病害に弱いため、世界のカカオ生産量のわずか数％しか占めていない希少種です。
古代南米では王や神の飲み物とされ、中世ヨーロッパでも王侯貴族の間で愛されてきました。
現代では高級チョコレートに使われることが多く、濃厚で芳醇、そして洗練された味わいが特徴です。
3. ナチュラルココアの芳香と、発酵甘酒の組み合わせ
このカカオパウダーに、私は自家製の雑穀入り甘酒と、シナモンを合わせました。
甘酒は発酵食品であり、自然な甘みと栄養が詰まっています。
ミキサーでなめらかにしてから、お鍋でじっくり温めることで、香りが立ち、体の芯からぽかぽかと温まる一杯になります。
特に寒い朝に飲むと、心も体もゆるみ、優しい気持ちで一日をスタートできるんです。
4. カカオは、今も昔も“特別な存在”
古代文明で神聖視されてきた理由も、実際に飲んでみると納得がいきます。
気持ちがふっと緩み、深いリラックスとともに心が整うような感覚。
薬ではないのに、癒される。
まさに「エリクサー（霊薬）」のような飲み物です。
5.「飲むチョコレート」から「神聖なカカオ体験」へ
ふと、「The Hierophant × CACAO」のカードのことを思い出しました。
そこには、神聖な儀式のように、カカオを用いて何かを伝え、受け取るという世界観があります。
今回の体験はまさにそれ。
飲み物という枠を超えて、「特別なものをいただいた」という感覚がありました。
もしかしたら、カカオは今もなお「神様の食べ物」なのかもしれません。
6. 最後に：いつもの一杯を、特別な一杯に
いつものココアが、豆の種類や処理法でこれほど違うのかと、改めて感じた体験でした。
クリオロ種100％、非アルカリ処理のナチュラルカカオ。
少し贅沢かもしれませんが、自分を整える時間のために、ときどき取り入れてみてはいかがでしょうか。
森と心を結ぶタロット時間 | ハーブと香りで読み解く心のタロット講座 ～癒しから仕事へ～をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
