新米の季節がやってきました。
ここ1年でお米の値段はぐっと上がって、つい備蓄米や海外のお米に手が伸びそうになることもあります。
けれど、やっぱりこの時期の炊きたてご飯は格別。
炊飯器を開けたときの湯気や、口に入れたときの甘みは、毎日の食卓に小さな幸せを運んでくれます。
朝ごはんに握ったおにぎりを子どもが頬張る姿や、夕食で「ご飯おいしいね」と言われる瞬間――そんなささやかな光景が、暮らしを支えてくれるのだと思います。
日本人とお米のつながりはとても長く、弥生時代から米は主食として生活の中心にありました。
収穫を祈るお祭りや、実りに感謝する行事が今も各地に残っているのは、米が「命をつなぐもの」として大切にされてきた証です。
タロットで言えば、大地の力や命の糧を象徴するような存在。
そしてハーブや中医学の世界でも、お米は「脾(消化吸収の要)」を支える食材として登場します。
今日はそんな新米の季節に合わせて、脾を整える秋の食材をご紹介します。
毎日のごはんから、心と体をやさしく整えていきましょう。
🍂 秋と脾の関係
中医学では、脾は「食べ物をエネルギーに変える臓」とされます。秋は夏の疲れが出やすく、冷たいものや甘いお菓子で負担をかけた脾を労わるのにぴったりの季節。
やさしい甘みのある食材で、消化を助け、気を補うことが養生のポイントです。
🌾 脾を整えるおすすめ秋食材
- 白米+雑穀
→ 白米は消化によく脾にやさしい。雑穀を加えると補気・補血の力が増し、バランスの取れた養生食に。 - 甘酒(雑穀入り)
→ 「飲む点滴」と呼ばれる甘酒。脾胃を温め、疲労回復や便通改善にも。朝に飲むのがおすすめ。 - かぼちゃ
→ 健脾化湿(脾を元気にして余分な湿気を取り除く)。甘みがやさしく、スープや煮物にすると消化にやさしい。 - 栗(甘栗・栗ご飯など)
→ 補気作用に加え、腎を補う力もある。滋養強壮、冷え対策にも。 - さつまいも・焼き芋
→ 補気健脾。自然な甘みがあり、食物繊維で腸も整える。軽い昼食代わりにもおすすめ。 - きのこ類(しいたけ、しめじ、まいたけなど)
→ 脾を助け、免疫力アップ。秋らしい香りで食欲を刺激。
🪷 まとめ
秋は「脾を整えて冬に備える」大切な時期。
新米をはじめ、かぼちゃや栗、さつまいもなど、脾を養う食材は身近にそろっています。
少し意識して取り入れるだけで、心も体も安定していきます。
タロットの世界では「大地の恵み」は豊かさや安定の象徴。
ハーブや中医学の知恵と合わせて、毎日の食卓から自分を整えることができます。
この講座でも、カードや植物を通して「脾を支える食べ方・暮らし方」をご紹介していきます。
小さな工夫で、体も心も安心できる秋を過ごしていきましょう。
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