潜在意識と心の整え方

タロットを自分で占うということ|答えはあなたの中にある

※このブログ記事でご紹介しているタロットカードの意味や解釈は、筆者自身の経験と直感に基づくものです。また、本ページ掲載のイラストはAI生成ツールにより作成したオリジナル作品です。

「自分で占いたい」と思ったあなたへ

昔、私は占いがあまり好きではありませんでした。
テレビの星座占いや雑誌の占いは、どれもいいことだけを言っているような気がして。

そんな私が最初に興味を持ったのは、あるアロマのカードとの出会いです。

それは、占いのためのカードではなく、精油(アロマ)を選ぶためのツールでした。
当時の私は、精油をどうやって選べばいいのか、何が自分に合っているのか、よくわからなくて困っていたんです。

そのカードは、感情を“視覚化”することで、自分に合う精油を選べるようにしたもの。
私はその発想にとても感動しました。

そこから、カードというものに興味を持ち、オラクルカードへ、そしてタロットカードへと、少しずつ関心が移っていきました。

そんな流れの中で、ひょんなことからタロット占いを受ける機会があったのですが、そのとき、占い師の言葉を私は素直にそのまま受け取ることができませんでした。

「そう言われても、なんだかしっくりこない」
「本当に、私のことを見て出た答えなのかな」

そんなふうに感じてしまう自分がいました。

それでも不思議なことに、占いから完全に離れることはなかったんです。
心のどこかで、“答え”そのものではなく、自分が納得できる何かを探していたのだと思います。

当時、占ってもらった内容やその占い師の言葉は、今ではほとんど覚えていません。
けれど、自分で占って、占いとはどういうものなのか深く知りたい、と思ったきっかけになりました。

なぜ“答えをもらう占い”が、苦しくなることがあるのか

占いで「答え」をもらうと、その瞬間は、少し楽になります。

どうしたらいいのか、何を選べばいいのか、誰かが言葉にしてくれると、肩の力が抜けることもある。

それ自体が、悪いわけではありません。

けれど、時間が経つと、また同じような不安が湧いてくることがあります。
「あの答えは、本当に正しいの?」
「他の占い師に相談しても同じ答えなのかな」

その理由は、とてもシンプルで、自分の中で、まだ納得できていないから

誰かの言葉は、一時的に心を軽くしてくれるけれど、自分の感覚と結びついていないと、答えとして、心の奥に残りにくいのだと思います。

特に、まじめで日々いろいろな役割を背負っている人ほど、そういった気持ちが強くなりがちです。

占いをしてもらって苦しく感じるとしたら、それは、占いが合わないのではなく、「答えの受け取り方」が、今の自分に合っていないだけなのかもしれません。

タロットを“自分で占う”という選択

タロットカードは、「こうなりますよ」と答えを出してくれるものではなく、今の自分の心の状態や、無意識に感じていることをそっと映し出す鏡のような存在だと感じています。

自分でタロットを引くとき、大切なのは、カードの意味を読むことよりも、そのカードを見て何を感じたか

絵の中の色、植物、表情、空気感。
なぜか気になる部分や、逆に、目をそらしたくなるところ。

そこに、今の自分の本音が隠れていることがあります。

「このカードは、いい意味なのか、悪い意味なのか」
「当たっているか、当たっていないか」

そうした判断を、いったん脇に置いてみる。

そして、「私は、このカードを見て何を感じたんだろう」と、自分に問いかけてみる。

その時間は、誰かに答えをもらう占いとは違って、少し静かで、少し不安で、でも、とても正直な時間。

自分で占うタロットは、答えを外に探すのではなく、自分の中にある感覚を、思い出すための時間なんです。

自分で占うときに、いちばん大切なこと

自分でタロットを占うとき、何か特別な力が必要なわけではありません。

カードの意味を覚えていなくてもいいんです。
上手に読めなくてもいい。

いちばん大切なのは、正解を出そうとしないこと

一般的に言われているカードの意味は、誰かがカードを見て、感じたことを言葉にしたもの。
それは参考にはなっても、“正解の答え”ではありません。

正解は、あなたの中にあります。

そして、その答えは、明日になれば、また違ったものになるかもしれない。

タロットの答えは、ずっと握りしめるためのものではなく、そのときどきの自分の声を確かめるためのものだから。

自分で占うということは、未来を決めることではなく、今の自分の声にそっと耳を澄ますこと

読み終わったあなたへ

もし今日、誰にも相談できなかった気持ちを、タロットにそっと預けることができたなら、それだけで、十分だと思います。

うまく言葉にできなくても、はっきりした答えが出なくても、「何かを感じた」
そのこと自体が、もう大切な対話です。

タロットは、あなたの代わりに答えを出すものではなく、あなたが自分の声に気づくための、静かなきっかけ。

自分で占うという選択は、強くなるためではなく、自分にやさしくなるためのものなのかもしれません。

この文章が、あなたが自分の感覚を信じる小さな後押しになったなら、それ以上のことはありません。


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