ハーブの象徴的意味、神話、歴史、文化

セージの種類と使い分け ― 台所で役立つセージとタロットに使うセージ ―

コモンセージとホワイトセージ

「セージ」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
料理に使う爽やかなハーブ?
それとも、タロットカードを煙で清めるホワイトセージ?

実はセージと呼ばれる植物にもいろいろな種類があり、
効能や歴史、使われ方は大きく違います。
今日は コモンセージホワイトセージ の2種類についてご紹介します。

🌱 コモンセージ (Salvia officinalis)

台所と薬箱で活躍するセージ

  • 地中海沿岸が原産。
  • 古代ローマ時代から「聖なるハーブ」として薬用・料理に使われてきました。
  • 学名の「Salvia」は「癒す・健康」という意味があります。

効能(伝承的なもの)

  • 消化促進(脂っこい料理と相性◎)
  • 抗菌・防腐作用(うがいや歯肉炎ケアにも)
  • 更年期症状のサポート(発汗抑制・ホルモンバランス調整)
  • 抗酸化作用(アンチエイジングに役立つとされる)

主な使い方

  • 肉料理やソーセージの香りづけ
  • ハーブティー(風邪や喉ケアに)
  • チンキや軟膏にして外用

まさに「台所と薬箱のハーブ」 と呼ぶのにふさわしい存在です。

🌿 ホワイトセージ (Salvia apiana)

ネイティブアメリカンの神聖な植物

  • アメリカ・カリフォルニア州南部原産。
  • 北米先住民族にとっては、祈りや儀式で使う「神聖な植物」。
  • 現代ではスマッジング(煙で浄化する儀式)の代表的な植物になりました。

効能(伝承的なもの)

  • ネガティブエネルギーの浄化
  • 空気中の抗菌・抗ウイルス作用
  • 精神を落ち着ける、瞑想前の集中サポート

主な使い方

  • 葉を束ねてスマッジスティックにし、焚いて浄化
  • 民間療法としては煎じて喉ケアに使うこともある

「祈りと浄化のハーブ」 としての位置づけが強いのが特徴です。

🔑 2つのセージの違いをまとめると…

コモンセージホワイトセージ
原産地中海沿岸北米カリフォルニア
歴史古代ローマ以来、食用・薬用先住民族の神聖植物
主な用途料理・健康ケア儀式・スピリチュアル浄化
香り爽やか、料理向け強く樹脂っぽい香り
立ち位置台所と薬箱のハーブ祈りと浄化のハーブ

🌸 私の暮らしの中での使い分け

私はタロットカードの浄化をするときに、普段は 音叉精油を使います。

そして「しっかり浄化したい」と思うときには、近所の土手で摘んできたヨモギを焚きます。
きれいな川が流れる、空気の澄んだ場所で育ったヨモギは、とても強い浄化力を感じるから。

わざわざホワイトセージでなくても、「なぜ浄化するのか」を理解し、心を込めて行うことが一番大切。
それがカードにも、自分自身にも響くのだと思っています。

さいごに

セージといっても、歴史も効能も、そして用途もさまざま。
「料理に使うセージ」「祈りに使うセージ」――。
どちらも人々の暮らしに寄り添ってきた、大切な植物です。

タロットカードを浄化するときも、キッチンでお肉を焼くときも、その植物が持つ背景に少し想いを寄せると、もっと深い癒しとつながりが得られるはずです。


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