🍂 庭の片隅に見つけた、秋の贈りもの
朝の散歩中、どんぐりを見つけました。
ころんと丸くて、小さくて、かわいい。
忙しい毎日の中でも、こうした季節の小さな変化に気づくと、ふと心がゆるむ瞬間がありますよね。
でも、どんぐりってただの“秋の飾り”ではないんです。
昔の人たちは、この実を粉にして主食にしていたほど。
自然の恵みは、見た目以上にたくましく、深い知恵を秘めています。
🌳 どんぐりが主食だった時代
縄文時代、人々は狩りや漁と並んで木の実を採って暮らしていました。
中でも、コナラやミズナラのどんぐりは、デンプンが多く栄養豊富。
乾燥させて粉にし、「どんぐり餅」や「どんぐり粥」として食べられていたそうです。
ただし、そのままでは渋みが強くて食べられません。
昔の人は、灰汁抜きという知恵を使いました。
- 殻をむいてすりつぶす
- 水にさらして数日~1週間、渋みを抜く
- 乾燥させて粉にして保存
そうして手間をかけてようやく食べられるようになるのです。
どんぐりはまさに「時間と手間がつくる食べ物」。
その根気強さが、当時の暮らしを支えていたのかもしれません。
オークの木が教えてくれること
Herbcrafter’s TarotのSeven of Earth × OAK(オーク)は、この「どんぐりの力」を象徴するカードです。
オークは、1年にほんの数センチしか成長しません。
けれどその時間を、決して無駄にしない。
大地に深く根を張り、ゆっくり、確実に力をためていきます。
このカードは、私たちにこう語りかけます。
「焦らず、比べず、自分のリズムで育っていけばいい」
目に見える成長は少なくても、内側ではしっかりと根が広がっている――
そんなオークの姿は、頑張りすぎて疲れてしまったママたちに優しく寄り添ってくれる存在です。
🌿 心の中のどんぐりを育てて
どんぐりは、渋みを抜いてはじめておいしくなる。
その手間と時間こそが“やさしさ”を生みます。
人の心も同じ。
苦しい時期や頑張りすぎた時間が、やがて穏やかな優しさや強さに変わっていきます。
焦らず、ゆっくり、自分のペースで。
あなたの中のどんぐりも、きっと静かに実っているはずです。
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