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きのこって何者?—秋の恵み「きのこ」の力で、心と体にやさしい整え時間を

※このブログ記事でご紹介しているタロットカードの意味や解釈は、筆者自身の経験と直感に基づくものです。また、本ページ掲載のイラストはAI生成ツールにより作成したオリジナル作品です。

🍄秋が深まる今、心と体にやさしい「きのこ」のお話

まだ日中は暑さの名残がありますが、朝夕の風にほんの少しだけ秋の気配を感じるようになってきました。
スーパーの棚にも、少しずつ秋の味覚が顔を出しはじめています。

そんな季節の変わり目に、私が特に注目したいのが「きのこ類」。
一年を通して見かける食材ですが、実は、秋こそがきのこの“本当の旬”
特にマツタケや舞茸、しいたけ、しめじなどは、秋にぐっと香りや旨みが増すんです。

実はこの「きのこ」、子育て中のママにとっては、心と体を整える頼もしい味方
腸内環境を整えたり、免疫力を高めてくれたりと、季節の変わり目の不調やメンタルのゆらぎにもやさしく寄り添ってくれます。

今日のごはんに、明日の朝食に、ちょこっと“きのこ”を加えてみませんか?

🍽️ きのこの栄養と薬膳的効能

きのこは「体にいい」とよく言われますが、実はその理由は西洋栄養学だけでなく、中医学(東洋医学)でもしっかりと説明がつきます。

きのこ類全般は、中医学の考え方では「性質は平性〜微寒性」で、「脾(消化器系)・胃・肺」に作用するものが多いとされています。
つまり、胃腸の働きを整えたり、体の中の余分な水分(湿)を取り除いてくれたり、免疫力を高めてくれるといった働きが期待できるのです。

🍄 主なきのこの効能まとめ

きのこ名主な効能(中医学視点)一言ポイント
しいたけ補気・健脾・降血脂疲れやすい・食欲不振に
しめじ健脾・化湿・通便胃腸が重い・便秘気味なときに
まいたけ補気・化痰・利湿免疫力アップ・むくみ対策に
えのき健脾・利水・解毒風邪のひき始めやむくみに
なめこ潤肺・化痰・滑腸咳や喉の乾燥、便秘が気になるときに
エリンギ補気・通便・整腸胃腸の調子を整えたい時に
マッシュルーム補気・利水・健脾消化促進、だるさや重だるさに

※「補気」とは気(エネルギー)を補うこと、「健脾」は消化吸収機能を高めること、「化湿」は余分な湿気を体外に出すことを意味します。

🧠 メンタルとの関係|“腸と脳”はつながっている

実は、きのこは「腸内環境を整える食材」としても非常に優秀です。
そしてこの「腸内環境を整える」ということが、近年では“メンタルケア”とも深く関わっていると注目されているのをご存じですか?

私たちの腸は、単に食べ物を消化・吸収するだけでなく、脳と密接につながっていて、第二の脳(セカンドブレイン)とも呼ばれています。

きのこの食物繊維と腸内環境

きのこ類には、水溶性・不溶性両方の食物繊維が豊富に含まれており、とくにβ-グルカンという成分は、善玉菌のエサとなり腸内フローラを整える作用があります。

腸内環境が整うと、以下のような良い循環が生まれます。

  • セロトニン(幸せホルモン)の分泌が安定する
  • 自律神経のバランスが整う
  • 睡眠の質が向上する
  • イライラ・不安感の軽減につながる

特にセロトニンは、その90%以上が腸内で作られているともいわれており、腸の状態が心の状態を左右するのです。

子育てママにこそ、きのこ!

小さなことでイライラしてしまったり、落ち込んでしまったり……。
そんな日々の心のゆらぎを、食事から整えてみませんか?

「きのこ」を使った温かいスープやみそ汁、雑炊などは、心と体の両方を優しく包んでくれる癒しのごはんになります。

きのこって何なの?

① 科学的には

きのこは植物でも動物でもありません。
生物分類上、「菌類(Fungi)」という独立したグループに属しています。
胞子で増え、光合成はせず、有機物を分解しながら生きています。
自然界では枯れた木や落ち葉、動物の排泄物などを分解して、土に還す「分解者」の役割を果たしています。

しかも、私たちが食べている「きのこ」は、菌そのものではなく、その一部にすぎません。きのこ本体は、地中や木の中に広がる「菌糸(mycelium)」という見えないネットワーク。
つまり、スーパーに並ぶきのこたちは、実は「子実体」と呼ばれる“花”や“実”のようなもので、本体は別にあるのです。

② スピリチュアルな視点

スピリチュアルの世界では、きのこは「見えない世界との橋渡し役」ともいわれます。
地中に張り巡らされた菌糸ネットワークは、まるで宇宙の星々をつなぐ銀河のようで、森の中の木々同士をつなぐ情報伝達ネットワーク「ウッドワイドウェブ」の一翼を担っています。

また、急に現れ、すぐに消えるその性質は、「無常」「変容」「再生」「死と再誕」といったテーマを象徴する存在でもあります。
特にシャーマニズムでは、きのこ(特に幻覚性きのこ)は異世界への扉として神聖視されることも。

③ きのこが持つ主な栄養と働き

  • βグルカン:免疫力を高める
  • 食物繊維:腸内環境を整える
  • ビタミンD:骨の健康をサポート(特に日光に当てると増える)
  • カリウム:余分なナトリウムを排出
  • 低カロリー・低糖質:ダイエット中の味方

つまり、きのこは栄養補給というより「体を整える」ための食材です。

④ きのこを食べる主な目的

  • 腸内環境の改善(食物繊維)
  • 免疫力のサポート(βグルカン)
  • むくみ予防(カリウム)
  • ヘルシーな料理のかさ増し

日々の体調をサポートする“メンテナンス系”の役割が強く、風邪を引きやすい時期や体力が落ちている時などには特に取り入れたい存在です。

⑤ ほかの食材との違いは?

食材主な役割
ご飯・パンエネルギー源(糖質)
肉・魚・卵筋肉や血液を作る(たんぱく質)
野菜・果物ビタミン・ミネラル補給
海藻類ミネラル・水溶性繊維
きのこ腸・免疫・巡りを整える/心とつながる“森の知恵”

きのこは、物質的な「構造」や「エネルギー」ではなく、「調整」「整える」「再生」など、目に見えない“バランス”の領域を支えている食材だといえるかもしれません。

⑥ スピリチュアルに例えると?

きのこは、宇宙の静かなメッセンジャー。

  • ・森と人、命と死、見える世界と見えない世界をつなぐ通路。
  • ・地中に張り巡らされた「菌糸」は、感情や記憶、魂の記録とつながっているとも。
  • ・物質ではなく“エネルギーの流れ”を整える媒体。
  • ・儀式・祈り・リトリートなどにおいて「場を整える存在」としても使われます。

見えない根の力で再生の力を呼び起こす、そんな植物でも動物でもない神秘的な存在。それがきのこです。

⑦ カード《The Tower × Mushroom》の世界観とつながる

《Herbcrafter’s Tarot》の「The Tower」は、まさに“崩壊”と“再生”を象徴するカード。
物語の中で積み上げてきた価値観が崩れ去り、何もかもが変わってしまうような出来事。
でも、その瓦礫の中から新しい芽が出る──そんな希望もまた、同時に描かれています。

カードに描かれている「きのこ」は、朽ちた木に生えています。
つまり、命の終わりの先に、きのこの“再生”があるのです。
分解者であるきのこは、古いものを土に還し、新しい命を育む土台を作ってくれます。

スピリチュアルな塔の崩壊=エゴの崩壊と捉えた時、その先に「菌糸のように見えないつながりで支えてくれるもの」に気づくことがあるかもしれません。

🥣 ママと子どもの「やさしいきのこスープ」レシピ

秋の味覚・きのこを使ったスープは、体を内側から温め、腸にもやさしく、気分を落ち着ける効果が期待できます。
ママと子どもが一緒に食べられる「優しい味」のレシピをいくつかご紹介します。

🍄 1. 和風きのこスープ(だしベース)

材料(2〜3人分)

  • しめじ 1/2パック
  • えのき 1/2パック
  • しいたけ 2枚(薄切り)
  • にんじん 少量(千切り)
  • 昆布とかつおの合わせだし 400ml
  • 醤油 小さじ1
  • みりん 小さじ1
  • 塩 少々
  • 生姜すりおろし(お好みで)

作り方

  1. きのこは石づきを取り、食べやすくほぐす/切る。
  2. 鍋にだしを入れて火にかけ、にんじん→きのこの順に加える。
  3. 火が通ったら、調味料で味を調える。
  4. お好みで、生姜のすりおろしを加えると身体がよりポカポカに。

ポイント
→ おにぎりと一緒に朝食にも◎
→ 和風だしの優しい味わいで、子どもも飲みやすいスープです。

🍄 2. 豆乳ときのこのポタージュ(洋風)

材料(2〜3人分)

  • マッシュルームまたはしめじ・えのき 計100g
  • 玉ねぎ 1/4個(薄切り)
  • 無調整豆乳 300ml
  • コンソメ 小さじ1
  • オリーブオイル 少々
  • 塩こしょう 少々

作り方

  1. 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎときのこを炒める。
  2. しんなりしたら、豆乳とコンソメを加えて温める(沸騰させない)。
  3. 味を整え、ブレンダーでなめらかにしても◎。

ポイント
→ 動物性不使用で胃腸にやさしい
→ 豆乳×きのこは、中医学的にも「気を補い」「潤いを与える」組み合わせ。

🍄 3. 「そのまま」味わうきのこの味噌汁

材料(2〜3人分)

  • 舞茸・しめじ・椎茸など好きなきのこ 合わせて100g
  • 味噌 大さじ1〜1.5
  • だし汁 400ml

作り方

  1. きのこをほぐして鍋に入れ、だし汁で煮る。
  2. 火が通ったら火を止めて味噌を溶かし入れる。

ポイント
→ きのこのうま味を最大限に引き出せる、シンプルで飽きない味
→ 忙しい朝やお疲れの日にも◎

🌿 アレンジ例

  • ハーブでアレンジ:タイムやローリエを加えると香り豊かに。
  • 子ども向けには:牛乳やチーズでまろやかに仕上げてもOK。
  • ママの癒し時間に:おにぎりやパンと一緒にワンプレート朝ごはんにもぴったり。

🍁 「きのこ」は、心と体、そしてスピリットをつなぐ秋の贈りもの


腸内環境を整え、免疫力を高め、メンタルにもやさしく寄り添ってくれるきのこたち。
その不思議な存在は、科学とスピリチュアルの両方の視点からも私たちを導いてくれます。

忙しい日々の中でも、少し立ち止まって――
お味噌汁やスープの湯気とともに、家族の笑顔や、今ある幸せに気づけたら、それは小さな奇跡。

カード《The Tower × Mushroom》が教えてくれる「再生のサイン」を感じながら、
今日の食卓に、やさしいきのこ料理を取り入れてみてくださいね。


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