【二十四節気】秋分 2025.9.23~10.7
秋分は昼と夜の長さがほぼ等しくなる日。
これを境に夜が少しずつ長くなり、季節は冬へと歩みを進めていきます。
夏の余韻が残りつつも、朝晩はひんやりとした空気を感じる頃。
自然界が「静けさ」と「調和」へと移っていく節目でもあります。
季節に重なる伝統色「白緑(びゃくろく)」
秋分に重ねたい伝統色は「白緑(びゃくろく)」。
わずかに白みを帯びた淡い緑色で、清らかさと静けさを感じさせる色です。
夏の鮮やかな緑が落ち着き、秋の深みに向かう途中の、移ろいを映すような色合いでもあります。
白緑は「調和」の象徴。
昼と夜が等しくなる秋分にふさわしい色といえるでしょう。
秋分にともなう七十二候
秋分の時期は、さらに三つの小さな季節(七十二候)に分けられています。自然の変化をより細やかに映す言葉です。
- 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)/9月23日〜27日頃
夏の名残だった雷鳴が収まり、空が静けさを取り戻す頃。季節の音が変わり、秋の深まりを知らせてくれます。 - 蟄虫坏戸(ちっちゅうこをはいす)/9月28日〜10月2日頃
夏の間活動していた虫たちが土の中に入り、戸を閉ざすように冬ごもりを始める頃。自然界も少しずつ静寂に向かいます。 - 水始涸(みずはじめてかるる)/10月3日〜7日頃
田んぼの水を落とし、稲刈りの準備が始まる頃。秋の実りが終盤に差し掛かり、冬への歩みがより鮮明になります。
この三つの候を通じて、自然界は「音の静まり」→「虫の眠り」→「水の涸れ」と、確かに冬へと進んでいることを私たちに教えてくれます。
体を潤し、気持ちよく過ごすために
漢方の考えでは、この時期は「肺」がダメージを受けやすいとされています。
乾燥や気温の低下によって肺の機能が落ちると、気分がふさぎ込みやすくなり、「気」の巡りが滞ります。
その結果、胸がつかえるような感じや、体に熱がこもるモヤモヤ感が出てくることも。
そんな時は、潤いを与える食べ物やお茶を意識して取り入れましょう。
大根やれんこん、梨やぶどうなどの旬の恵みは「肺」を助けてくれます。
また、「肺」とつながる「大腸」のケアも忘れずに。
腸内環境を整えることが、心の安定にもつながっていきます。
ママへのセルフケアのヒント
日中は家事や仕事に追われ、夜になって子どもが寝静まったあと、ふと寂しさや悲しさを感じることがあるかもしれません。
秋分の時期は、そんな感情が出やすいときでもあります。
- 温かいお茶をゆっくり飲む
少量のハチミツを入れた白湯や、優しい香りのハーブティーを片手に、ほんの5分でも深呼吸を。肺に潤いを与え、気持ちを落ち着けてくれます。 - 胸をひらくストレッチ
両手を背中で組み、肩甲骨を寄せながら胸を開く動きは、呼吸を深めて気の巡りを助けます。 - 夜はスマホを少し遠ざける
強い光や情報で気が乱れやすいので、眠る前はあえて静かな時間をつくることがおすすめです。
🍂 まとめ
秋分は、自然が昼と夜のバランスをとるとき。
白緑が象徴する清らかさと静けさを思い浮かべながら、「肺」を潤し「気」をめぐらせることを意識しましょう。
七十二候が映す自然の小さな変化に寄り添うことで、心も体も落ち着きを取り戻し、深まる秋を穏やかに迎えられます。
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