【二十四節気】啓蟄とは 3月5日~3月20日頃
三月に入り、土のぬくもりが少しずつ増してきます。
二十四節気では、この頃を 啓蟄(けいちつ) と呼びます。
「啓」はひらく、「蟄」は土の中で冬を越す虫や生き物のこと。
冬のあいだ静かに眠っていた命が、春の気配に気づき、ゆっくりと目を覚まし始める頃です。
畑の土をよく見ると、柔らかくなった土の表面に、小さな穴や動きの跡が見つかることがあります。
地面の下では、すでに春が始まっています。
萌黄色(もえぎいろ) ― 春の目覚めの色
啓蟄の季節に似合う色は、萌黄色(もえぎいろ)。
芽吹いたばかりの若い葉の色を表す、日本の伝統色です。
若草色より少し黄色が強く、光を受けて輝くような明るさがあります。
冬を越えた枝から、小さな芽が開き、葉が伸び始める。
その瞬間の色が、萌黄色です。
芽が葉へと変わるように、春の気配も一歩前へ進みます。
啓蟄の七十二候
啓蟄の約十五日間は、さらに三つの候に分けられます。
初候
蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
冬のあいだ土の中にこもっていた虫たちが、春の気配を感じて地上へ出てきます。
凍っていた土がゆるみ、命が動き始める頃です。
次候
桃始笑(ももはじめてさく)
桃の花が咲き始めます。
昔の人は、花が開く様子を「笑う」と表現しました。
やわらかな桃色の花が、春の空気を明るくしてくれます。
末候
菜虫化蝶(なむしちょうとなる)
菜の花の葉を食べていた青虫が、やがて蝶へと姿を変えて飛び立つ頃。
畑や野原に、黄色い菜の花が広がり、その周りを蝶が舞う春の風景が生まれます。
命が動き出す季節
啓蟄の頃は、地面の下で静かに準備していた命が動き始めます。
芽が出て、葉が開き、虫が動き、花が咲く。
自然の小さな変化が重なり、春の景色が少しずつ広がっていきます。
萌黄色は、その始まりを知らせる色。
春は、足元の小さな芽から広がっていきます。
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