【二十四節気】冬至とは 2025年12月22日~2026年1月4日
今日から【二十四節気】冬至(とうじ)。
一年で最も夜が長く、太陽の力がいちばん弱まる日です。
「一番暗い日」と聞くと、どこか終わりや停滞を連想してしまうかもしれません。
けれど、昔の人たちは冬至を“陰が極まり、ここから陽が生まれ始める日”として、大切に迎えてきました。
冬至は、終わりではありません。
静かな転換点です。
冬至に重なる色「玄色 × 常磐色」
冬至の季節を表す色としてふさわしいのが、玄色(くろ)と常磐色(ときわいろ)。
玄色(くろ)
完全な黒ではなく、わずかに光を含んだ、深い闇の色。
それは、何もない空虚ではなく、すべてがまだ形を持たない“はじまりの場所”。
冬至の玄色は、再生を内包した静けさを象徴しています。
常磐色(ときわいろ)
常緑樹の変わらない緑。
冬の間も色を失わず、命が途切れていないことを示す色です。
すべてが枯れたように見える季節の中で、常磐色は静かに語ります。
「命は、ここにある」と。
玄色の闇の中に、常磐色の緑がそっと息づく。
それが、冬至という季節の本質です。
冬至に巡る七十二候
二十四節気をさらに細かく分けたものが、七十二候。
冬至の期間にも、三つの候が静かに巡ります。
初候:乃東生(なつかれくさしょうず)
夏枯草(かごそう)が芽を出し始める頃。
名前に「夏」とつきますが、実際には冬の寒さの底で、目に見えない芽吹きが始まることを表しています。
まさに冬至の象徴のような候です。
次候:麋角解(しかのつのおつる)
鹿の角が落ちる頃。
役目を終えたものを手放し、次の成長の準備に入る段階です。
冬至は、「手放すこと」が自然に促される季節でもあります。
末候:雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)
雪の下で、麦が静かに芽を伸ばす頃。
外からは何も起きていないように見えても、内側では、確かに命が育っています。
この候は、冬至が“希望の始まり”であることをとてもやさしく教えてくれます。
冬至という時間の過ごし方
冬至の頃は、無理に前に進もうとしなくて大丈夫。
- 立ち止まる
- 振り返る
- 静かに整える
そんな時間の使い方が、春への力になります。
夜が長いこの季節は、灯りを落とし、温かい飲み物を手に、自分の内側へ意識を向けてみてください。
玄色の静けさの中で、常磐色のような“変わらない大切なもの”が、きっと見えてくるはずです。
冬至の養生
― 香り・ハーブ・過ごし方で、静かな力を養う ―
冬至は、一年でいちばん夜が長い日。
光が弱まり、自然は深く静まり返ります。
けれどそれは、衰えではなく、これから始まる巡りのための「溜め」の時間。
冬至の養生は、体を温め、心を休ませ、エネルギーを外に漏らさないことが大切です。
冬至に合う「香り」の養生
冬至の香りは、気分を高揚させるものよりも深く落ち着かせ、芯を温める香りが向いています。
フランキンセンス
- 呼吸を深くする
- 心を静め、内側に意識を戻す
- 冬至の「玄色」の静けさと相性がよい香り
夜、照明を落とした部屋でほんの少し香らせるだけで十分です。
シダーウッド
- 大地とつながるような安心感
- 余計な思考を鎮める
- 「根を張る」エネルギーを補う
冬至は、決断よりも“土台づくり”の時期。
シダーウッドの香りは、心の足元を安定させてくれます。
オレンジや柚子(ほんの少し)
- 陽の芽をやさしく灯す
- 気持ちをゆるめる
冬至の柚子湯が象徴するように、明るすぎない柑橘を控えめに使うのがポイントです。
冬至に合う「ハーブ」の養生
冬至のハーブは、刺激よりも 包み込むやさしさ を選びます。
リンデン
- 神経の緊張をゆるめる
- 眠りを深くする
- 冬至の夜に最適なハーブ
夜のハーブティーとして、一日の終わりにゆっくり味わって。
カモミール
- 胃腸を温める
- 不安やざわつきを鎮める
年末に向かう慌ただしさで無意識に力が入っている体を、そっとほどいてくれます。
ジンジャー
- 内側から温める
- 冬の冷え対策
入れすぎず、「少し温かい」と感じる程度が冬至向きです。
冬至の過ごし方
1. 夜を長く、静かに過ごす
冬至は、無理に活動しなくていい日。
早めに照明を落とし、スマホや強い光から距離を置いてみてください。
2. 何かを始めなくていい
冬至は「スタートの日」ではありません。
スタートの準備が整い始める日。
決めなくていい。
答えを出さなくていい。
ただ、静かに整えばそれで十分です。
3. 温かさを“ためる”
湯たんぽ、温かい飲み物、厚手の靴下。
体を温めることは、心を守ることにつながります。
冬至の養生の本質
冬至は、「頑張らないことを許される日」。
玄色の静けさの中で、常磐色のように変わらず在るものを感じる時間です。
外の世界が忙しくても、あなたの内側は、今、しっかりと次の季節に向けて整っています。
どうかこの冬至、何もしない豊かさを大切にしてみてください。
おわりに
冬至は、暗さを恐れる日ではありません。
もっとも深い闇の中で、命が次の季節へ向かって静かに息づき始める日。
玄色と常磐色が重なるこの季節を、どうか、やさしく、丁寧に味わってみてください。
光は、もう戻り始めています。
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