【七十二候】麋角解とは 2025年12月26日~2026年1月5日
【二十四節気】冬至の次候、【七十二候】麋角解(しかのつのおつる) です。
鹿の角が落ちる頃。
役目を終えたものが、自然に手放され、次の成長の準備に入る季節を表しています。
角が落ちると聞くと、どこか痛々しい出来事のように感じるかもしれません。
けれど、鹿にとってそれは衰えではなく、必要な循環。
角は、使い切ったから落ちるのです。
役目を終えたものを、無理なく手放す季節
麋角解の特徴は、「壊れる」のでも、「奪われる」のでもないこと。
- もう十分だったもの
- その時期を終えた役割
- 今の自分には重くなってきたもの
それらが、自然なタイミングで離れていく。
七十二候は、「もっと頑張れ」とは言いません。
「もう、脱いでいいよ」と、静かに告げるのです。
季節に重なる伝統色「枯色(かれいろ)」
麋角解に重なる色は、枯色(かれいろ)。
枯色は、乾いた草や落葉のような、くすんだ黄褐色。
鮮やかさも、瑞々しさもありません。
けれどそこには、無駄になったものは何ひとつないという、深い肯定があります。
- 枯れたから終わりではない
- 落ちたから価値がなくなるわけではない
- 役目を終えたからこそ、次が始まる
枯色は、「手放したあとに残る静けさ」の色です。
冬至から続く、七十二候の流れの中で
冬至の七十二候は、このような流れを描いています。
- 乃東生
見えないところで、芽が生まれる - 麋角解
不要になったものを、落とす - 雪下出麦
雪の下で、静かに伸びていく
麋角解は、“始まり”を守るための整理の時間。
芽を育てるには、スペースが必要です。
その余白をつくるのが、枯色の季節なのかもしれません。
麋角解の季節に、心に起きやすいこと
この頃、こんな感覚が浮かんでくる人もいるかもしれません。
- もう続けなくてもいい気がする
- 今のやり方に、少し違和感がある
- 手放したいけれど、名残惜しい
それは、怠けでも後退でもありません。
角が落ちる準備が、整ってきたサイン。
無理に決断しなくていい。
無理に切り替えなくていい。
ただ、「もう十分だったかもしれないもの」を見つめてみるだけで、今は足ります。
手放しを助けるハーブティー&アロマブレンド
— 麋角解の季節のために —
麋角解は、役目を終えたものが自然に落ちていく季節。
無理に決断しなくても、体と心が「もう十分」と知っている頃です。
この時期のケアは、前へ進ませるためではなく、重さをそっと降ろすためのものが向いています。
ハーブティーブレンド
「枯色の余白をつくるティー」
ブレンド内容(比率の目安)
- リンデン …… 2
- レモンバーム …… 1
- オートストロー …… 1
このブレンドの役割
- 張りつめた神経をゆるめる
- 思考のループを静める
- 「手放しても大丈夫」という感覚を取り戻す
リンデンは、抱え込んだ緊張をほどくハーブ。
レモンバームは、心のざわつきをやさしくなだめます。
オートストローは、消耗した神経に“栄養”を与える存在。
👉 何かをやめる前に飲むお茶ではなく、もう手放していいと気づくためのお茶です。
飲むタイミング
- 夕方〜夜
- 一日の終わりに
- 何も考えたくないとき
甘みがほしければ、はちみつをほんの少しだけ。
アロマブレンド
「脱ぎ捨てるための静かな香り」
ブレンド内容(ディフューザー用)
- フランキンセンス …… 2滴
- ラベンダー …… 1滴
- シダーウッド …… 1滴
香りのテーマ
- 手放し
- 静かな終わり
- 次へ進むための余白
フランキンセンスは、「終わり」と「始まり」の境目をつなぐ香り。
ラベンダーは、緊張をほどき、執着をゆるめます。
シダーウッドは、大地に下ろすように、余分な力を抜いてくれます。
👉 香りは強くしないこと。
“あるかないか”くらいが、麋角解らしさです。
こんな使い方がおすすめ
- 手帳を書いたあと
- 何かを「やめようか」と迷っている夜
- 頭がいっぱいで、決められないとき
香りとお茶は、答えを出すためのものではありません。
答えが自然に浮かぶ余白をつくるためのものです。
麋角解の養生の本質
手放すことは、勇気ではなく、自然現象。
鹿は、「落とそう」と決めて角を落とすわけではありません。
時が来たから、落ちる。
この季節のケアは、あなたが無理に何かを変えるためではなく、変わる準備が整っていることに気づくためにあります。
枯色のように、静かで、控えめで、でも確かな時間。
どうかこの季節、少し軽くなった自分を、そのまま受け取ってください。
おわりに
麋角解は、失う季節ではなく、次の成長のために、軽くなる季節です。
枯色のように、静かで、派手さはなくても、確かな意味をもつ時間。
もし今、「そろそろ手放してもいいのかも」そんな気配を感じているなら――
それは、あなたの中で、次の芽を育てる準備が始まっている証です。
どうか、その変化を、やさしく受け取ってあげてください。
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