【二十四節気】大寒の末候、【七十二候】鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)。
一年でいちばん深い静けさをくぐり抜け、命が、内側でそっと動き始める頃です。
外の景色には、まだ冬の名残が残っています。
冷たい空気、眠ったままの土。
その奥で、確かに次の巡りが始まっています。
この季節に寄り添う色が、卵色(たまごいろ)です。
鶏始乳とは? 1月30日~2月3日頃
「鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)」は、鶏が卵を産み始める頃を表す七十二候。
目に見える変化は、ほんのわずか。
けれど、命はすでに内側で、静かに育まれています。
勢いよく前に進むのではなく、守られた場所で、力を蓄える時間。
自然は、その段階を丁寧に踏んでいきます。
卵色という色
卵色は、光を含んだ、やわらかな色。
包み込むようなあたたかさがあり、見る人の気持ちを自然に緩めてくれます。
この色が伝えてくれるのは、育まれていること、静かに満ちていく感覚。
「何かが動き始めている」
その事実を、言葉よりも先に伝えてくれます。
鶏始乳と卵色が重なるとき
この候に流れているのは、前進のエネルギーではなく、回復と準備の気配。
凍りついていたものが、内側からゆるみ、次の動きを受け入れる余白が生まれます。
卵色は、張りつめていた心に、そっとあたたかさを戻してくれる色です。
この季節の過ごし方
卵色や生成り、乳白色を身の回りに少し取り入れてみてください。
朝の光に目を向けたり、体の感覚を確かめるように過ごすのも、この時期らしい選択です。
急がず、今の自分の温度を感じること。
それが、次の季節へ向かう準備になります。
鶏始乳の季節に寄り添う、おすすめハーブとアロマ
鶏始乳の頃、体と心は静かな回復の途中にあります。
強く巡らせたり、切り替えたりするより、内側のあたたかさを守り、育てることが大切な時期。
卵色のように、包み込むやさしさをもつハーブと香りがよく合います。
この季節に合うハーブ
● リンデン(菩提樹)
心の緊張をほどき、呼吸を深くしてくれるハーブ。
鶏始乳の「内側が整い始める感覚」に、静かに寄り添います。
一日の終わりに、安心感を取り戻したいときに。
● オーツ(ミルキーオーツ)
神経を養い、消耗を回復へ導くハーブ。
がんばり続けた体と心に、「もう大丈夫」と伝えてくれるような存在です。
● カモミール
あたたかさと安定感をもつ、やさしいハーブ。
気持ちが揺れやすいときや、眠る前の時間に。
卵色の持つ穏やかさと、自然に重なります。
この季節に合うアロマ
● フランキンセンス
呼吸を深め、思考を静かに整える香り。
内側へ意識を戻し、次の流れを受け入れる余白をつくってくれます。
● ベンゾイン(安息香)
甘さのある、包み込むような香り。
冷えや緊張が残る心を、ゆっくりとあたためます。
卵色の「守られた明るさ」を感じさせてくれる精油です。
● マンダリン(ごく少量)
明るさを添える、やわらかな柑橘の香り。
前に押し出すことなく、内側から気持ちをほどいてくれます。
鶏始乳の香りの取り入れ方
- 香りは強くせず、1滴で十分
- 朝よりも、夕方〜夜がおすすめ
この季節の香りは、心と体に残る冷えをほどき、やわらかな感覚を思い出させてくれます。
おわりに
鶏始乳は、命のリズムが静かに切り替わる地点。
卵色は、その変化を、やさしく包む色。
大寒の三候は、若芽色、薄墨色、卵色と、少しずつ表情を変えながら、春へとつながっていきます。
今はまだ、殻の中。
けれど、内側はもう、あたたかい。
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