【七十二候】霞始靆 2月23日~2月27日頃
― 光がやわらぎ、空気がほどけるころ ―
【二十四節気】雨水の次候【七十二候】霞始靆(かすみはじめてたなびく)。
空気が水分を含み、遠くの景色がやわらかくにじむころです。
冬の澄んだ光に、湿り気が加わります。
山の稜線は淡くぼけ、朝の空は静かに色を溶かします。
土脉潤起で潤った大地の上に、今度は空気がゆるみはじめます。
灰桜という色
灰桜(はいざくら)は、くすみを帯びた淡い桜色。
白と薄紅のあいだに、やわらかな灰を含んだ色です。
光がにじむ空を思わせる、控えめな温度。
春の気配を含みながら、静かな落ち着きを保ちます。
霞の中で広がる色は、主張しません。
そっと景色を包み込みます。
薄雲鼠という色
薄雲鼠(うすくもねず)は、青みを帯びた淡い灰色。
朝靄の空気そのもののような色です。
輪郭が溶ける瞬間。
遠景と空の境目がやわらぐ時間。
灰桜のやわらかさと重ねると、冷たい空気と春のぬくもりが静かに混ざります。
体と心も、ほどける
霞始靆のころは、呼吸が自然と深くなります。
空気に湿度が加わり、光がやわらぐと、心の輪郭もやわらぎます。
急がず、広げる。
整えようとせず、ゆだねる。
霞は景色を包み込みます。
同じように、自分の気持ちも包み込む。
おすすめブレンドハーブ
テーマは「やわらぐ空気」。
🌿 霞のハーブティー
・リンデン
・カモミール
・レモンバーム
リンデンで呼吸を深め、カモミールで穏やかさを広げ、レモンバームで軽やかさを添えます。
淡い甘みが、灰桜の色に重なります。
おすすめブレンドアロマ
テーマは「光をにじませる香り」。
🌿 霞のブレンド
・ベルガモット
・ゼラニウム
・フランキンセンス
ベルガモットで軽やかさを、ゼラニウムで巡りを整え、フランキンセンスで呼吸を深く。
やわらかな空気が部屋に広がります。
霞始靆の季節。
光はにじみ、空気はやわらぎます。
灰桜と薄雲鼠は、その静かな混ざり合いを映す色。
春は、空気から広がっています。
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