一枚引きの読み方実例

「学校を休むのは甘え?」——タロットから見えた子どもの心

🌿「学校を休む子に、タロットでできること」
──私の一枚引き・11通りの読み方

タロット占いを勉強しはじめた方に、時々こんな質問をいただきます。

「はちみつさんは、どうやってカードを読んでるんですか?」

今日はその答えの一つとして、実際にあった相談をもとに、私ならこう読む、という記事を書いてみようと思います。

🧡こんな方へ向けた記事です

  • タロットの読み方に興味がある
  • 占いを勉強中だけど、どう日常に落とし込めばいいか迷っている
  • 「どう読むか」より「どう寄り添うか」を知りたい

🧩相談内容

中学2年生の子どもが、「頭が痛い」と言って学校を休む日が増えてきました。

体調なのか、心なのか、親としてどう関わればいいのか悩んでいます。

🔮一枚引きで出た11枚のカード

🃏1. The Hanged One × BURDOCK

「動けないのは“休息”のサイン。ごぼうのように根を張る時間」


このカードを見たとき、まず感じたのは「今は“動けない”ではなく、“止まっていることに意味がある”んだな」ということ。
ごぼうは、土の中で力を蓄えてから芽を出します。
「頭が痛い」は、心の疲労のサインかもしれません。
ママが焦らず「動けなくてもいいよ」と受け入れてあげることが、再出発への準備になる…そんなふうに読みました。

🃏2. Ace of Air × YARROW

「癒しは金網のすぐそばにある。本人はまだ気づいていないだけ」


ヤロウは“戦士の傷を癒すハーブ”。
このカードを引いたとき、「あ、心に小さな傷があるんだな」と感じました。
子どもは傷ついているけれど、それを言葉にできない。
でもヤロウが咲いている場所に注目すると、「癒しはもうすぐそばにある」と教えてくれます。
そう気づいたら、ママとして何が“癒し”になれるかを探す視点に変わりました。

🃏3. Eight of Earth × TURMERIC

「今は見えないだけ。染まっている最中」


ターメリック=染料。
このカードを見た瞬間、「あ、今この子は自分の色に染まり直してるんだ」と思いました。
染色って、すぐに色が出るものじゃない。時間も手間もかかる。
でも、しっかり染まった布は、深くて強い。
「今は学校に行けてない」じゃなくて、「まだ染まりきってないだけ」なんだって、そう読んでいます。

🃏4. Curandera of Air × ROSEMARY

「努力家ほど、手放すのが下手。だからこそ“休む力”が必要」


ローズマリーは記憶と叡智の象徴。
このカードから受け取ったのは、「この子、すごくがんばってきたんだな」という感覚。
だからこそ、前に進むためには“休む勇気”も必要
本人がまだ気づいていなくても、カードは「もう十分やったよ」って教えてくれる。
そんなふうに私は読みました。

🃏5. Four of Water × MINT

「モヤモヤしているときは、まずクールダウン」


コップにミントが入ってないのは1つだけ。
この“抜け”が気になりました。
たぶん子どもの中にも「なんかうまくいかない」「なんかしんどい」がある。
でもそれって思春期ならではの、“揺らぎ”かもしれないんですよね。
だから「じゃあ、クールダウンしてみよう」って。
ミントティーでお互いに一息つくことも、大切なアクションになると思うんです。

🃏6. Five of Water × GOLDENSEAL

「前が見えなくても、空はちゃんと明るい」

ゴールデンシールのカードは、正直に言って“しんどさ”がそのまま描かれている。
川を越えられない、森は深い、道はない。
でも私は、カードの奥に見える“空の明るさ”に目を留めました。
この子はまだ向こう側に渡れていないけど、「向こうがある」とちゃんと分かっている

だから、こちらも信じて待つ。それが今の親の役目なのかなと思いました。

🔮7. Four of Air × LAVENDER

「安心したいから、今はひとりになりたいだけかもしれません」

ラベンダーは強い香りで虫を寄せ付けず、自らを守るハーブです。
今のお子さんも、心の中に境界線を引き、自分を守っているのかもしれません。

「ひとりになりたい」「学校に行きたくない」は、拒絶ではなくセルフケアのひとつなのかも。
ラベンダーのように、リラックスできる環境があれば、自然とまた歩き出せる日がくるでしょう。

🔮8. Hija of Fire × CALIFORNIA POPPY

「理想と現実のギャップに、心が追いついていないのかも」

カリフォルニアポピーの花言葉は「富」と「成功」。
オレンジの花はまるで、「なりたい自分」の象徴のようです。

でも今は、その理想が高ければ高いほど、現実とのギャップが苦しい。
一歩引いて見ることで、違う景色が見えてくるかもしれません。
背伸びをやめて、自分のペースで歩けるように寄り添ってあげましょう。

🔮9. Seven of Air × EUCALYPTUS

「ずっとがんばってきたから、今は立ち止まりたいのかも」

ユーカリは、集中力や浄化のハーブ。
このカードからは、未来に対する真剣さと葛藤がにじみ出ています。

今、学校に行けない背景には、進路や人間関係への不安があるかもしれません。
だからこそ、「どうしたい?」を一緒に考える場が必要。
答えを急がず、“一緒に考える”関係性を大切にしたいですね。

🔮10. Six of Earth × PINE

「いったん手放す。成長のための“間”の時間」

パインの松葉は手放しを、松ぼっくりは種=可能性を表します。
このカードからは、子ども自身が“内省と成長”の時間に入ったことが感じられます。

学校に行かない選択は、現実逃避ではなく、
「本当の自分」に戻るための一時停止かもしれません。
見守りながら、そっと応援してあげましょう。

🔮11. The Devil × BLACKBERRY

「刺激が多すぎる時代の中で、何に巻き込まれている?」

ブラックベリーは甘くおいしいけれど、棘がある果実です。
現代の中学生は、SNS、恋、自己肯定感の揺れ…さまざまな刺激にさらされています。

羽目を外すこともあれば、心を閉ざすこともある。
だけどそれも、「何かをつかもうとしている過程」。

危うさを否定せず、信じて見守るまなざしをカードは求めているのかもしれません。

「行かないこと」は、動き出すための準備かもしれない

カードを通して見えてきたのは、「不登校=問題」ではなく、「変化のサイン」「心の声」だということ。

子どもが動かないとき、私たち大人ができるのは、“安心して立ち止まれる場所”をつくってあげること。

Herbcrafter’s Tarotはその道しるべになってくれます。

✨私のタロットの読み方は「共に感じる」こと

私はタロットを「当てるための道具」ではなく、「心の奥を照らすランプ」のように使っています。

カードを読みながら、相手の心の風景にそっと入っていくような感じです。
そして、「どうしたら、その風景が少しだけ明るくなるか」を一緒に探します。

今回の記事が、タロットに興味を持ってくれているあなたのヒントになれば嬉しいです。


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