子どもが不登校になった時に言われた、ある人の言葉が忘れられません。
「元の生活に戻るには10倍の時間が必要よ」
あの頃、息子が学校に行けなくなって10か月ほど経った頃でした。
「我が家の今までの生活に戻るまで、8年以上!? 冗談でしょ」
私は聞き流しました。
“今だけのこと”だと信じていたんです。
少し休めば、また元のように登校できるはず。
行けるようになれば、元通りになると思っていました。
でも、あの言葉は正しかった。
それを痛感するまでに、10年という時間がかかりました。
息子は中学3年生の頃から体調を崩し、歩くこともままならなくなりました。
そこからは、良くなったり、また崩したりをくり返す日々。
私はどうすることもできず、ただ見守るしかありませんでした。
大学に進んでも、社会人になっても、体力は戻りきらず、風邪をひきやすく、回復にも時間がかかります。
それでも少しずつ、前に進んでいることは確かです。
だから今、
子どもが笑っている。
歩いている。
話をしてくれている。
その一つひとつの瞬間が、本当に愛おしい。
「生きてるって、それだけで奇跡なんだ」と思えるようになりました。
今、不登校の渦中にいるママには、少し重く聞こえるかもしれません。
「まだまだ続くの?」って、気が遠くなってしまうかもしれません。
でもね、焦らなくていい。
時間がかかるのは、悪いことじゃない。
子どもは、自分のペースで“生き方”を組み立て直している途中なんです。
その横で、親ができることはただひとつ。
子どものペースに、静かに寄り添うこと。
たとえ“元の生活”には戻らなくても、
そこから始まる“新しい日常”は、確かに存在します。
そしてそれは、以前よりもずっと優しく、深く、豊かな時間になるのだと思います。
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