「ママ、見て!できたよ!」
子どもにそう言われた時、あなたは何と返していますか?
「すごいね!」「えらいね!」
そんな言葉が自然と口から出てしまいますよね。
でもね、この言葉――。
子どもは本当に「すごい」と思われたいのでしょうか?
それとも――
「ちゃんと見ていてほしい」「わかってほしい」
もしかしたら、そんな心の奥のメッセージがあるのかもしれません。
「ほめてほしい」と思うのは自然なこと
子どもは、誰だって「認めてほしい」と思っています。
- 「ちゃんとできたよ」
- 「間違えずに書けたよ」
- 「友達に“すごい”って言われたよ」
それは、子どもが「自分には価値がある」と思いたいから。
でも、それを“評価”のかたちだけで返してしまうと、子どもは次第に「すごいことができなければ意味がない」と感じてしまうかもしれません。
🌱勇気づけは「あなたの存在を信じてるよ」と伝えること
アドラー心理学では、承認(ほめる)ではなく「勇気づけ」が大切だと言われています。
それは、結果や成功を評価するのではなく、挑戦したこと、取り組んだ姿勢そのものを認めること。
たとえば――
- 「最後までやってたの、ママ見てたよ」
- 「わからないところ、自分で調べてたね」
- 「ちょっと難しそうだったけど、がんばってたね」
そんな言葉は、“あなたの存在を見ているよ”“信じているよ”というメッセージになります。
それが、子どもにとっての“安心”と“自信”につながっていきます。
🍏Nine of Earth × APPLE と子どもの心
《Nine of Earth × APPLE》というタロットカードには、たくさんの熟したリンゴが、かごの中に美しく並べられた絵が描かれています。
すでに収穫された果実は、「実ったもの=結果」を示していて、その光景は「がんばった結果」や「目に見える成果」の象徴のように見えます。
でも、よく見てください。
ひとつひとつのリンゴは、どれも最初から完璧だったわけではありません。
まだ青い時期、虫に食われたもの、形がいびつだったもの……どのリンゴも、それぞれの時間を過ごしてここまでたどり着いたのです。
🍎「まだ青いリンゴ」にも意味がある
🍎「これから熟すリンゴ」も大切にされる
子どもの姿も、きっと同じです。
「できた」かどうかよりも、「どんなふうに育っているか」に目を向けてあげたい。
成果ではなく、その過程を見守るまなざしこそが、子どもを安心させ、のびやかに育てる力になります。
📝まとめとママへの問いかけ
「ちゃんと見てほしい」
「もっと褒めてほしい」
子どものそんな気持ちに気づいたとき、
あなたはどんな言葉をかけてあげたいですか?
次に「ママ、見て!」と声をかけられたら――
ぜひ、評価ではなく信頼のまなざしで返してみてください。
あなたのそのひとことが、
子どもにとっての「勇気の星」になるかもしれません🍎✨
🍎ママの言葉かけチェックリストワークシート
《ほめる?それとも勇気づけ?》
子どもの“認められたい”気持ちに、どう寄り添っているか見つめてみよう
✿ STEP1:最近の言葉かけをチェックしてみよう
以下の質問に○×をつけてみてください。
質問 | ○ /✖ |
---|---|
子どもが何かできたとき、「すごいね!えらいね!」とすぐに言っている | |
成果があると褒めるけれど、うまくいかなかった時は何も言わないことが多い | |
「100点とったらお小遣い」「1位になったらゲームOK」など、結果と交換している | |
「前よりよくできてるね」「この間より速いね」など、過去の自分と比べるよう促している | |
子どもが失敗すると、ついガッカリした顔をしてしまう | |
「がんばったね」よりも「上手だね」「賢いね」など、能力を褒める傾向がある |
→ ○の数が多いほど、「評価を中心にした声かけ」になっているかもしれません。
✿ STEP2:勇気づけの言葉に変えてみよう
状況 | よくある声かけ | 勇気づける言葉への変換例 |
---|---|---|
テストで100点だった | 「すごい!天才じゃん!」 | 「コツコツ勉強してたね。継続って力になるね」 |
絵を上手に描いた | 「うまい!絵の才能あるね」 | 「自分の世界がちゃんと表現されてて素敵だね」 |
片付けをした | 「ちゃんとやったんだ!えらいね」 | 「自分からやろうとしてたの、気づいてたよ」 |
負けて悔しがってる | 「そんなの気にしないの!」 | 「悔しいって思えるくらい、本気だったんだね」 |
手伝いをしてくれた | 「ありがとう、助かったよ」 | 「どうやってやるか自分で考えてたね。頼もしかったよ」 |
✿ STEP3:今のあなたにできる「ひとこと勇気づけ」
以下の問いに、心のままに書き出してみてください。
- 今日、子どもがしていたことで「見えていたけど言葉にしていなかったこと」は何ですか?
→ _________________________________ - そのことに対して、今の私ならどんなふうに伝えたいと思いますか?
→ _________________________________ - 「子どもに信じていてほしい私の気持ち」は何ですか?
→ _________________________________
🌸まとめ
評価ではなく、信頼のまなざしで。
子どもは、すでにたくさんの豊かさを育んでいます。
それに気づけるママの言葉が、きっと、子どもの「見えない星」を輝かせるはずです。
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